この記事をご覧の多くの方がBMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキパッド交換に関心を持たれていることだと思います。
本記事では、BMW・MINI認定テクニシャンによるBMW・MINIの特徴、作業の流れ、さらにはBMW正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説しています。
整備士の皆様や、ブレーキパッド交換を検討中のユーザーの皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。
この記事を書いたスタッフ
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BMWグループ認定 保有資格
- BMWテクニシャン資格
- MINI(ミニ)テクニシャン資格
BMW Xシリーズ F48 X1 18iの特徴
BMW Xシリーズ F48 X1 18iは、プレミアム・コンパクトSUVとして人気の高いモデルです。
1.5リットルの直列3気筒ガソリンエンジンを搭載しており、前輪駆動(FF)を採用しているため、都市部での取り回しが良く、日常の使い勝手に優れています。
一般的にはブレーキパッドの交換時期は30,000~50,000kmとされていますが、BMW Xシリーズ F48 X1 18iもおおよそ同じ時期での交換となります。
また、BMWのブレーキパッドは、異なるモデル間での互換性が高いため、整備士は多くの特別な工具や部品を持つ必要がなく、効率的に作業を行うことができます。
したがって、異なるモデルと比較しても工賃料金に大きな差はなく、ブレーキパッド(ブレーキパッドとセンサー)の部品代のみで交換費用が決まるでしょう。
ATEブレーキパッドの種類と性能
BMWの純正ブレーキパッドは、主にATE(アーテ)が使用されています。
今までBMW正規ディーラーで整備をされていて乗り心地を変えたくない方は、ATE製のブレーキパッドを選ばれると純正部品と同等の性能を手に入れることができます。
またATE製のブレーキパッドには、ブレーキをかけた時に飛び散るパッドのダストを抑えるセラミック製の低ダストブレーキパッドがあります。
ノーマルのブレーキパッドと比較すると価格は割高になりますが、ダストが少ない分、ホイールの汚れを抑えることができるので、外観を綺麗に見せたい方は低ダストのブレーキパッドを強くお勧めします。
なおブレーキパッドセンサーは、パッドとは異なり品質に左右されないため、ATE製以外であっても特に問題は生じないと思います。
ブレーキパッド(ブレーキパッドセンサー)を交換する際に必要な工具
BMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキパッドを交換するには、以下の工具が必要です。
- 7mmヘキサゴンレンチ
- ブレーキグリス
- パーツクリーナー
- トルクレンチ
- マイナスドライバー
- ブレーキピストンリセットツール
工具は有名メーカーのものがお勧めですが、特にこだわりのない方であればAmazonや楽天などといったECサイトで「車 ブレーキパッド 交換 工具」で検索して購入されても良いでしょう。
BMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキパッド交換の流れ
事前準備
事前準備として、ブレーキフルードを”少し”タンクから抜きます。
これは後に解説するブレーキキャリパーのピストンを戻した際に逆流することを防ぐためです。
ブレーキフルードとは、自動車などの液圧式ブレーキシステムにおいて、油圧を伝達するために使用される液体です。一般に「ブレーキオイル」とも呼ばれています。ブレーキペダルの力をブレーキシステムの各部に伝える役割を持ち、適切な制動力を確保するために非常に重要な役割を果たします。
ホイールを外す
まずはホイールを外します。
リフトアップする前(タイヤが地面に接触している間)に軽くナットを緩め、次に車を安全にリフトアップし、ホイールナットを緩めてホイールを取り外します。
この際にホイールを車から水平に引き出して取り外します。ホイールを傷つけないように注意してください。
古いブレーキパッドを取り外す
ホイールを外すとブレーキパッドを取り付けるブレーキキャリパーの位置が確認できます。
7mmのヘキサゴンレンチを使用して、キャリパーを固定しているボルトを緩め、キャリパーをローターからスライドさせます。
スライドさせると古いブレーキパッドとブレーキパッドセンサーが取り外せるので、取り外した後にキャリパーをパーツクリーナーで清掃しましょう。
ブレーキシステムおよびブレーキパッドにグリスを塗布する
ブレーキパッドを取り付ける前にブレーキパッドおよびブレーキシステムの背面にブレーキグリスを塗布(摩擦面には塗布しないでください)します。
新しいブレーキパッドを取り付ける
ブレーキピストンリセットツールを使用して、ブレーキキャリパーピストンを圧縮します。
あとはブレーキパッドを取り出した手順と逆の手順でキャリパーを元の位置に戻し、トルクレンチを使用してボルトを指定のトルク(30Nm)まで締め付け、最後にホイールを元に戻せば完了です。
ブレーキペダルの確認とテスト走行
作業が完了したら、エンジンを始動し、ブレーキペダルを数回踏んでパッドが適切に座るようにテストします。
その後テスター等によりサービスインターバルをリセットします。
車をゆっくり走らせてブレーキの効きを確認し、警告灯がリセットされていること、そして事前準備のブレーキフルードのレベルが適切であることを確認し、テスト走行とブレーキのあたりをつければ作業は完了です。
BMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキパッド交換の流れのまとめと費用比較
BMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキパッド交換は、必要な工具も少なく、慣れている整備士であれば1時間程度で交換できる比較的に難易度が低い作業です。
しかし、ブレーキパッドの交換は、安全に関わる重要な整備のため、経験が浅かったりDIYに自信のない方は、無理せず専門の整備工場に依頼することをおすすめします。
最後に下記にBMW正規ディーラーと一般の整備工場で交換された際の費用比較を表にしています。
BMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキパッドを交換する際の目安にしていただければ幸いです。
BMW正規ディーラー | 一般の整備工場 | |
---|---|---|
ブレーキパッド交換 | おおよそ60,000円 | おおよそ40,000円 |
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