この記事をご覧の多くの方がBMW 7シリーズ G11のエアサスペンションのリビルト修理に関心を持たれていることだと思います。
本記事では、BMW認定テクニシャンによるBMW 7シリーズ G11の特徴、リビルト修理の流れ、さらにはBMW正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説しています。
一般ユーザーの皆様や、エアサスペンションのリビルト修理を検討中の整備士の皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINI(ミニ)の整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
- BMWテクニシャン資格
- MINI(ミニ)テクニシャン資格
BMW 7シリーズ G11の特徴
BMW 7シリーズ G11は、その豪華さと高性能な設計により、他の車種と比較しても高度なエアサスペンションが採用されています。
エアサスペンションは定期交換部品ではありませんがエア漏れをおこしたまま使用を続けるとエアサスポンプやバルブブロックなどの故障の原因にもなるため注意が必要です。
またエアサスペンションは定期点検などでエア漏れを発見出来ることは稀ですが、比較的長時間の駐車の後などに車高が落ちていたり、車体が傾いていたりすることが多いので診断は比較的容易に出来ると思います。
しかし、BMW 7シリーズ G11のエアサスペンションは、ショックアブソーバーとエアスプリングが一体になっているため、エアスプリングだけを交換することは難しく、アッセンブリー交換による高額な修理費用が発生してしまいます。
BMWのエアサスペンションの特徴
BMWのエアサスペンションは、修理の中でも比較的、故障の多いパーツとなります。
特にエアスプリングのエア漏れは当整備工場にもよく、BMW正規ディーラーでの見積もりが高額とのことでいただく相談です。
先述の通り、BMW 7シリーズ G11のエアサスペンションは、アッセンブリー交換しかパーツが供給されていないため高額修理になりますが、故障したエアサスペンションをリビルト修理することで、部品を再利用し、修理費用を半分以下に抑えることが可能になります。
アッセンブリー交換とは、複数の部品を組み立てて一体化した部品の集合体を指します。これは「ASSY」または「アッシー」、「アッセン」とも呼ばれ、今回の事例では、ショックアブソーバーとエアスプリングが一体になったエアサスペンション全体のことを指します。
エアサスペンションをリビルトする際に必要なリペアキット
今回、BMW 7シリーズ G11のエアサスペンションをリビルドする際に使用した部品は、MIESSLER AUTOMOTIVE(メスラ―オートモーティブ)製のエアサスペンションリペアキットになります。
メスラー オートモーティブの部品は、BMWの純正部品の仕様に基づき設計・テストを実施した最高品質の優良社外部品メーカーで、BMWのOEM部品メーカーであるWABCOやAMKなどとも業務提携を結んでいます。
今回使用したエアサスペンションリペアキットもBMWのメーカー保証は付きませんが、同等の安定性よおび安全性を備えているため、その品質はBMWの純正部品と同等と言えるでしょう。
リビルト修理の流れ
ストラットサスペンションの点検
今回は業者様からリビルト修理のご依頼をいただきました。
まずは郵送いただいたストラットサスペンションの状態を確認します。
エア漏れのある箇所を新しい部品に交換することになりますので、それ以外のストラット個所に異常がないか確認をします。
ストラットの分解
ショックアブソーバーの個所に異常がなければストラットの分解を開始します。(この段階でショックにオイル漏れなどが発生している場合は修理不可となってしまいますがその場合でも、MIESSLER AUTOMOTIVE製のサスペンションASSYで取り寄せる事も可能ですのでご相談下さいませ。)
コイルスプリングのサスペンションとは少し構造が異なり、スプリングコンプレッサーなどは使用せずに、アッパー側のシーリング部分を分解し、エアーを抜くことでエアースプリングを縮め、ストラットからショックアブソーバーを取り外します。
その際に内部の、ブッシュやシール、マウントなどの部品を一通り交換します。
部品の点検と交換
ショックアブソーバーやアッパーマウントなどの主要部品に損傷や摩耗がないか点検します。
必要に応じて、劣化した部品を新しいものに交換します。
ストラットの再組立て
サスペンションの必要な部品の交換が完了したら今度はそれらの部品を適切に再組立てしていきます。
またこちらのサスペンションは2WD用と4WD用で異なるサスペンションですが、どちらもリビルト可能となっております。
テストと確認
部品の交換後、エアサスペンションの動作を確認します。
問題がなければご依頼主に返送して完了となります。
BMW 7シリーズ G11のエアサスペンションのリビルト修理の流れのまとめと費用比較
BMW 7シリーズ G11のエアサスペンションのリビルト修理は、専門性が高く一般の整備工場では作業ができないことが大半だと思われます。
しかし、冒頭でも解説しましたが正規ディーラーでの修理は、アッセンブリー交換しかパーツが供給されていないので高額な修理になります。
修理費用を気にされない方にはアセンブリー交換も一つの選択肢ですが、修理費用を抑えたい方は、ぜひ当整備工場のリビルド修理サービスをご利用くださいませ。
遠方のお客様でもサスペンションをご郵送いただければ対応させていただきますのでご相談くださいませ。
BMWアッセンブリー価格 | 現物品リビルト価格 | |
---|---|---|
エアサスペンション1本の価格 | おおよそ360,000円 | おおよそ180,000円 |
店舗案内
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事業内容 | 自動車修理・整備 |
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