この記事をご覧の多くの方がBMW 3シリーズ F31 320dのBMW 3シリーズ F31 320dのクランクプーリー(バイブレーションダンパー)交換の流れと費用比較交換に関心を持たれていることだと思います。
本記事では、BMW・MINI認定テクニシャンによるBMW・MINIの特徴、作業の流れ、さらにはBMW正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説しています。
整備士の皆様や、クランクプーリーの交換を検討中のユーザーの皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。



この記事を書いたスタッフ
メカニックの川口 雄大と申します。ディーラーで12年以上働き、BMWおよびMINIのシニアテクニシャン資格と検査員資格を取得しています。ディーラー時代には、工場長を任され5年以上の経験があり、故障診断を得意としています。これらの経験を活かし、お客様にご満足いただけるよう精進してまいります。
BMWグループ認定 保有資格
- BMWシニアテクニシャン資格
- MINI(ミニ)シニアテクニシャン資格
- 検査員資格
BMW 3シリーズ F31 320dの特徴



BMW 3シリーズ F31 320dは、エレガントなデザインと高い走行性能を兼ね備えたプレミアムワゴンです。
2.0リットル直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、後輪駆動(FR)を採用しているため、安定したハンドリングと快適な乗り心地を提供します。
また、広い荷室と高品質なインテリアが特徴で、長距離ドライブや日常の使用においても優れた実用性を発揮します。
最新の安全技術と先進的なインフォテインメントシステムも装備されており、ドライバーと乗員の快適性と安全性を確保したモデルです。
近年のエンジンのシリンダーヘッドカバーは樹脂製が多く、使用年数もしくは走行距離に応じて劣化していきます。大体100,000km前後ぐらいでひび割れてくるものが多いですが、BMW 3シリーズ F31 320dもおおよそ同じくらいで劣化しております。
また、BMWのエンジンは、異なるモデルでも同じエンジンが多いため、整備士は多くの特別な工具や部品を持つ必要がなく、効率的に作業を行うことができます。
したがって、エンジンが同じであればクランクプーリーも同じ部品を使用していることが多いので、モデルによって多少工賃は異なりますが修理費用は似た金額になることが多いです。
Continental製クランクプーリーの種類と性能



BMWのクランクプーリーは、主にBMW純正部品のクランクプーリーが使用されています。
エンジンの振動を吸収し、車体への影響を最小限に抑えることを目的に使用されているため、劣化しづらい高品質の部品を選ぶ必要があります。今回は他の部品などで実績のあるContinental製の社外優良部品を使用させて頂きました。
低品質なクランクプーリーを使用すると、運転時の騒音や振動が増えたり、運転体験が悪化する可能性や早期に故障してしまう可能性があります。
また、長期間使用すると、エンジンやその他の部品に余分なストレスがかかり、様々な故障リスクが高まるため、できる限り信頼のおける部品メーカーを使用しましょう。



クランクプーリーを交換する際に必要な工具
BMW 3シリーズ F31 320dのクランクプーリーを交換するには、以下の工具が必要です。



- ジャッキ
- ソケットレンチセット(19mm)
- トルクレンチ
- プーリーホルダー
工具は有名メーカーのものがお勧めですが、特にこだわりのない方であればAmazonや楽天などといったECサイトで各工具名で検索して購入されても良いでしょう。



BMW 3シリーズ F31 320dのクランクプーリー交換の流れ
事前準備



リフトを使って車両を持ち上げ、必要に応じてエンジンの下側にあるアンダーカバーを取り外します。




クランクプーリーはアンダーカバーを取り外さなくても交換できますがベルトの掛け違えなどを確認するために今回は脱着いたしました。
クランクプーリーの取り外し



まず、ベルトテンショナーを緩め、エンジンのベルトを取り外します。
そして、スペシャルツールを使用してクランクシャフトを固定し、ソケットレンチを使ってプーリーのセンターにある4本のボルトを外します。
最後にクランクシャフトのフロントシールを傷めない要にクランクプーリーを慎重に取り外します。
新しいクランクプーリーの取り付け



新しいクランクプーリーを、こちらもフロントシールを裏返したりしない様に慎重に取り付け、トルクレンチを使ってメーカー指定のトルクでボルトを締めます。
エンジンのベルトを元通りにかけ直し、テンショナーをしっかりと戻します。
作業後の確認点検



交換作業が一通り完了したら、一度リフトを上げ、車両の下からも点検し、異常がなければ事前に取り外しておいたアンダーカバーを元通りに取り付けます。
そしてリフトをおろし車両をリフトから出します。
テスト走行



全ての作業が完了したら、エンジンを始動し、異音や異常な振動がないか確認します。
そしてテスト走行を行い、動作に問題がないことを確認できたら最後に故障コードなどが無いかテスターで確認し、作業は完了です。
BMW 3シリーズ F31 320dのクランクプーリー交換の流れのまとめと費用比較






BMW 3シリーズ F31 320dのクランクプーリー交換は慣れている整備士であれば1~2時間程度で交換できますがリフトやスペシャルツールを使用する為、少し難易度が高い作業です。
したがって、経験が浅かったりDIYに自信のない方は、無理せず専門の整備工場に依頼することをおすすめします。
最後に下記にBMW正規ディーラーと一般の整備工場で交換された際の費用比較を表にしています。
BMW 3シリーズ F31 320dのクランクプーリーを交換する際の目安にしていただければ幸いです。
BMW正規ディーラー | 一般の整備工場 | |
---|---|---|
クランクプーリー交換 | おおよそ150,000円 | おおよそ120,000円 |



店舗案内
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オフィス | 〒601-1374 京都市伏見区醍醐西大路町97-1 |
電話番号 | 075-204-5022 |
事業内容 | 自動車修理・整備 |
主要取引先 | 株式会社阿部商会 株式会社大黒商会 株式会社和光ケミカル アサヒライズ株式会社 |
お支払い | ◎銀行振込 ◎クレジットカード ![]() ![]() ![]() ◎電子決済 ![]() ![]() ![]() |
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