この記事をご覧の多くの方がMINI F57 JOHN COOPER WORKSのブレーキパッド交換に関心を持たれていることだと思います。
本記事では、BMW・MINI認定テクニシャンによるBMW・MINIの特徴、作業の流れ、さらにはMINI正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説しています。
整備士の皆様や、ブレーキパッド交換を検討中のユーザーの皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINI(ミニ)の整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
- BMWテクニシャン資格
- MINI(ミニ)テクニシャン資格
MINI F57 JOHN COOPER WORKSの特徴
MIN I F57 JOHN COOPER WORKSは、そのコンパクトなサイズと軽量な設計により、BMWの大型モデルと比較して小さなブレーキパッドが採用されています。
F57はコンバーチブルモデルとして設計されており、オープントップの楽しさとスタイリッシュなデザインが特徴です。
全長が短く、取り回しがしやすいことから、都市部での運転に適しています。
また、ソフトトップの開閉が可能で、季節や天候に応じてオープンエアドライブを楽しむことができます。
一般的にはブレーキパッドの交換時期は30,000~50,000kmとされていますが、MINIもおおよそ同じ時期での交換となります。
また、MINIのブレーキパッドは、異なるモデル間での互換性が高いため、整備士は多くの特別な工具や部品を持つ必要がなく、効率的に作業を行うことができます。
したがって、異なるモデルと比較しても工賃料金に大きな差はなく、ブレーキパッド(ブレーキパッドとセンサー)の部品代のみで交換費用が決まるでしょう。
D-STIMMERブレーキパッドの種類と性能
MINIの純正ブレーキパッドは、主にATE(アーテ)が使用されていますが、今回はコスト面を下げるためにD-STIMMER(ディーシュタイマー)の超低ダストブレーキパッドを使用しています。
D-STIMMERの超低ダストブレーキパッドは、日本のメーカーである東邦グループとDIXCELが共同開発した製品です。
ホイールダストを徹底的に抑制し、ローターの寿命を延ばしながら、常にクリーンな状態を保つことができる優れた製品で我々もATEの代替部品として使用することがあります。
今までMINI正規ディーラーで整備をされていて乗り心地を変えたくない方は、ATE製のブレーキパッドがおすすめですが、ブレーキダストを低コストで抑えたい場合はD-STIMMERのブレーキパッドでも良いかと思います。
ブレーキパッド(ブレーキパッドセンサー)を交換する際に必要な工具
MINI F57 JOHN COOPER WORKSのブレーキパッドを交換するには、以下の工具が必要です。
- 14mmボックスレンチ
- ブレーキグリス
- パーツクリーナー
- トルクレンチ
- マイナスドライバー
- 17mmスパナ
- ブレーキピストンリセットツール
工具は有名メーカーのものがお勧めですが、特にこだわりのない方であればAmazonや楽天などといったECサイトで「車 ブレーキパッド 交換 工具」で検索して購入されても良いでしょう。
MINI F57 JOHN COOPER WORKSのブレーキパッド交換の流れ
事前準備
事前準備として、ブレーキフルードを”少し”タンクから抜きます。
これは後に解説するブレーキキャリパーのピストンを戻した際に逆流することを防ぐためです。
ブレーキフルードとは、自動車などの液圧式ブレーキシステムにおいて、油圧を伝達するために使用される液体です。一般に「ブレーキオイル」とも呼ばれています。ブレーキペダルの力をブレーキシステムの各部に伝える役割を持ち、適切な制動力を確保するために非常に重要な役割を果たします。
ホイールを外す
まずはホイールを外します。
リフトアップする前(タイヤが地面に接触している間)に軽くナットを緩め、次に車を安全にリフトアップし、ホイールナットを緩めてホイールを取り外します。
この際にホイールを車から水平に引き出して取り外します。ホイールを傷つけないように注意してください。
古いブレーキパッドを取り外す
ホイールを外すとブレーキパッドを取り付けるブレーキキャリパーの位置が確認できます。
14mmのボックスレンチと17mmスパナを使用して、キャリパーを固定しているボルトを緩め、キャリパーをローターからスライドさせます。
スライドさせると古いブレーキパッドとブレーキパッドセンサーが取り外せるので、取り外した後にキャリパーをパーツクリーナーで清掃しましょう。
ブレーキシステムおよびブレーキパッドにグリスを塗布する
ブレーキパッドを取り付ける前にブレーキパッドおよびブレーキシステムの背面にブレーキグリスを塗布(摩擦面には塗布しないでください)します。
新しいブレーキパッドを取り付ける
ブレーキピストンリセットツールを使用して、ブレーキキャリパーピストンを圧縮します。
あとはブレーキパッドを取り出した手順と逆の手順でキャリパーを元の位置に戻し、トルクレンチを使用してボルトを指定のトルク(35Nm)まで締め付け、最後にホイールを元に戻せば完了です。
ブレーキペダルの確認とテスト走行
作業が完了したら、エンジンを始動し、ブレーキペダルを数回踏んでパッドが適切に座るようにテストします。
その後テスター等によりサービスインターバルをリセットします。
車をゆっくり走らせてブレーキの効きを確認し、警告灯がリセットされていること、そして事前準備のブレーキフルードのレベルが適切であることを確認し、テスト走行とブレーキのあたりをつければ作業は完了です。
MINI F57 JOHN COOPER WORKSのブレーキパッド交換の流れのまとめと費用比較
MINI F57 JOHN COOPER WORKSのブレーキパッド交換は、必要な工具も少なく、慣れている整備士であれば1時間程度で交換できる比較的に難易度が低い作業です。
しかし、ブレーキパッドの交換は、安全に関わる重要な整備のため、経験が浅かったりDIYに自信のない方は、無理せず専門の整備工場に依頼することをおすすめします。
最後に下記にMINI正規ディーラーと一般の整備工場で交換された際の費用比較を表にしています。
MINI F57 JOHN COOPER WORKSのブレーキパッドを交換する際の目安にしていただければ幸いです。
MINI正規ディーラー | 一般の整備工場 | |
---|---|---|
ブレーキパッド交換 | おおよそ60,000円 | おおよそ35,000円 |
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