この記事をご覧の皆様の中には、BMWのブレーキパッドに関する知識を深めたい方もいらっしゃることと思います。
ブレーキパッドはブレーキローターを強力に挟み込むことでタイヤの回転を停止させる車の制動力を決める重要なパーツです。
ブレーキパッドの残量が無くなると車が停止するまでの制動距離が延びてしまい、交通事故の原因にもなりかねないため注意が必要です。
そこで今回は、BMWのブレーキパッドについて、その役割や交換の必要性について、様々な角度から解説してみたいと思います。
BMWのブレーキシステムの構成とブレーキパッドの役割
車のブレーキシステムは、2枚1組のブレーキパッドでブレーキローターを挟み込む形で装着されています。
ブレーキをかけると、ブレーキパッドはブレーキローターを挟み込んで摩擦を生み出し、タイヤの回転を止める仕組みとなります。
また、BMWのブレーキシステムでは、ブレーキパッドの残量が少なくなることでブレーキパッドセンサーによって、ブレーキパッドの警告灯が点灯し、交換時期を教えてくれます。
なお、ブレーキパッドの交換時期は走行距離が30,000~50,000kmを目安とされています。
ブレーキの異音とブレーキパッドの関連性
ブレーキをかける際に異音がする場合、それはブレーキパッドの厚みが不足している可能性があります。
ブレーキパッドが摩耗し、極限に近づくと、「ゴーゴー」といううなり音が発生することがあります。
このような音が聞こえた場合は、速やかに点検を受けることがおすすめです。
ブレーキディスクローターの錆について
停車中や雨の日などに、ブレーキディスクローターに錆が発生することがあります。
しかし、これは一般的な現象であり、ブレーキ操作時にブレーキパッドとの摩擦によって錆が除去されるため、錆自体には特別な注意は必要ありません。
ただし、錆が取り除かれると、ブレーキディスクローターは摩耗して徐々に減少していきます。
ブレーキディスクローターが一定の厚さを下回ると、亀裂が生じる可能性があるため、定期的な車両点検によるブレーキシステムのチェックが重要です。
BMWのブレーキパッドの交換手順
BMWの場合、一般的には約30,000~50,000kmでブレーキパッドの交換を推奨しています。
そこでここからはBMWのブレーキパッドの交換方法について簡単にご紹介します。
ホイールを外すとブレーキパッドを取り付けるブレーキキャリパーの位置が確認できます。
ヘキサゴンレンチを使用して、キャリパーを固定しているボルトを緩め、キャリパーをローターからスライドさせます。
スライドさせると古いブレーキパッドとブレーキパッドセンサーが取り外せるので、取り外した後にキャリパーをパーツクリーナーで清掃しましょう。
ブレーキパッドを取り付ける前にブレーキパッドおよびブレーキシステムの背面にブレーキグリスを塗布(摩擦面には塗布しないでください)します。
ブレーキピストンリセットツールを使用して、ブレーキキャリパーピストンを圧縮します。
あとはブレーキパッドを取り出した手順と逆の手順でキャリパーを元の位置に戻し、トルクレンチを使用してボルトを指定のトルクで締め付け、最後にホイールを元に戻せば完了です。
作業が完了したら、エンジンを始動し、ブレーキペダルを数回踏んでパッドが適切に座るようにテストします。
その後テスター等によりサービスインターバルをリセットします。
車をゆっくり走らせてブレーキの効きを確認し、警告灯がリセットされていること、そして事前準備のブレーキフルードのレベルが適切であることを確認し、テスト走行とブレーキのあたりをつければ作業は完了です。
BMWにおすすめのブレーキパッドメーカー
BMWのブレーキパッドには、純正部品と同等の性能を持つOEM部品や外部メーカーの製品が存在します。
純正部品は信頼性が高いですが、高価なこともあります。
代わりに、ATE(アーテ)ブレーキパッドのような品質が高く、純正に匹敵する外部メーカーの部品も選択肢として考えられます。
ATE(アーテ)ブレーキパッドは、BMWのOEM部品と同等の品質を持っており、部品メーカーの保証も付いているため安心して使用することができます。
BMWのブレーキパッドの交換時期や費用についてのまとめ
今回はブレーキパッドの解説と合わせて、BMWにおすすめのブレーキパッドをご紹介しました。
ブレーキパッドはBMWのブレーキシステムに用いられる部品で、ブレーキローターを強力に挟み込むことでタイヤの回転を停止させる車の制動力を決める重要なパーツです。
ブレーキパッドはメーカー保証のある純正部品がもっとも信頼できますが高額になるため、BMWの純正部品と同等の性能を持つOEM部品のATE(アーテ)のブレーキパッドがおすすめです。
なお、通常、整備工場でブレーキパッドを交換する際の費用は、工賃は片側で5,000円程度が相場です。
左右を交換する場合、ブレーキパッド代(フロントまたはリア(左右セット)20,000円と想定)と工賃で30,000円程度になります。
BMWのブレーキシステムでは、ブレーキパッドの残量が少なくなることで、ブレーキパッドセンサーによって知らせてくれますが、ブレーキパッドの交換時期は約30,000~50,000kmを目安とされています。
ブレーキパッドの残量が少なくなると車が停止するまでの制動距離が延びてしまい、交通事故の原因にもなりかねないため注意が必要です。
交通事故の原因になってしまう危険性もあるため、必ず定期的な点検をし、異常を感じたらすぐに交換するようにしましょう。