BMWのAIBOXやOttocast(オットキャスト)を購入したけど使用できないといったことはないでしょうか?
現在、日本のBMW車両でAIBOXを使用するためにはAppleCarPlayのインストールが必要です。
現行の車両では、AppleCarPlayは標準装備となっていますが、それ以前の車両ではオプションでコーディングが必要となります。
そこで今回は、AIBOXが使用するために必要なAppleCarPlayの有効化(コーディング)の流れ、さらにはBMW正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説します。
整備士の皆様や、AppleCarPlayの有効化を検討中のユーザーの皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。
BMW 2シリーズ F45の特徴
BMW 2シリーズ F45、通称アクティブツアラーは、BMW初の前輪駆動(FF)を採用したコンパクトミニバンです。
高い走行性能と広い室内空間を両立させるために、MINIブランドのハッチバックモデル(F55/F56)のシャシーを流用したモデルとなっています。
エンジンは1.5リッター3気筒、2.0リッター4気筒ターボエンジンが搭載されており、快適な乗り心地が特徴ですが、AppleCarPlayのインストールについては、製造年月日が2016年6月以前(7月以降の車両には標準装備)の車種ではオプションでの購入が必要となるため、標準装備ではAIBOXと連動ができません。
また下記でも解説していますが、現行のBMW車両であっても、無線対応のAIBOXが動作するようにはなっていないため、後付けで無線対応のAIBOXを利用したい方は、BMWを専門に扱う整備工場に相談されることをおすすめします。
コーディング専用ソフトウェアによるコーディング
Ottocast(オットキャスト)を使用ためのAppleCarPlayの有効化には専用のソフトウェアを使用して作業します。
今回のコーディングは、最新の純正テスターでも対応できない作業内容であり、基本的にディーラーでは対応してもらえません。
そのため、当方のような専門の整備工場での作業となります。
BMW 2シリーズ F45のAppleCarPlayの有効化(コーディング)の流れ
Apple CarPlay Preparationを購入
まず、事前準備としてBMWのApple CarPlay Preparationを購入します。
純正のApple CarPlayをアクティベーションするには、BMWコネクテッドドライブのオンラインストアでApple CarPlay Preparationを購入し、リモートでアクティベーションしてもらう必要があります。
ただし、アクティベーションには車両が必要条件を満たしている必要があるため、純正ではアクティベーションできない車両も多く存在します。
そのような場合でも、当整備工場では対応できることがありますので、一度ご相談ください。
必要な機器の準備
今回作業した車両は、前述の通り純正でのアクティベーションができない車両です。
そのような車両の中にはWi-Fiアンテナが装備されていないものもあります。
Apple CarPlayはWi-Fiを使用するため、そのような車両には後付けでWi-Fiアンテナを取り付ける必要があります。
Wi-Fiアンテナの取り付け確認
ヘッドユニットを取り外してWi-Fiアンテナの有無を確認したところ、この車両には取り付けられていなかったため、準備しておいたWi-Fiアンテナを取り付け、アクティベーションの準備が整いました。
フルスクリーンモードの確認
Apple CarPlayをフルスクリーンで使用できるようにしたり、右ハンドル車用、左ハンドル車用などの細かなオプションも選べるため、ユーザー様に合った設定でアクティベーションする必要があります。
アクティベーション
事前準備が整ったので、車両とPCを接続し、車両情報を取得します。
その情報をもとにアクティベーション用のデータを生成し、車両をコーディングしていきます。
動作の確認
アクティベーション作業が完了したら、ヘッドユニットを再起動し、Apple CarPlayが有効化されていることを確認します。
BMW 2シリーズ F45のAppleCarPlayの有効化(コーディング)の流れのまとめと費用比較
現行の車両では、AppleCarPlayは標準装備となっていますが、それ以前の車両ではオプションでの購入が必要です。
また、現行のBMW車両であっても、無線対応のAIBOXが動作するようにはなっていないため、後付けで無線対応のAIBOXを利用したい方は、BMWを専門に扱う整備工場に相談されることをおすすめします。
最後に下記にBMW正規ディーラーと一般の整備工場でAppleCarPlayの有効化(コーディング)された際の費用比較を表にしています。
BMW 2シリーズ F45のスパークプラグを交換する際の目安にしていただければ幸いです。