この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、BMW車内の美しいインテリアにケーブルが散らかっているのが気になり、もっとスマートに充電したいと思った経験をお持ちの方もいらっしゃることと思います。
ワイヤレス充電器は、スマートフォンを置くだけで自動的に充電が開始される便利な装備で、ケーブルの抜き差しが不要なため、運転中の安全性を大幅に向上させる重要な機能です。
特にBMWの洗練されたインテリアデザインでは、ケーブルの存在が車内の美観を損ね、高級車本来のスタイリッシュな雰囲気を台無しにしてしまう可能性があります。
しかし、BMW車にワイヤレス充電器を後付けする際の適切な方法や、充電性能を最大化するための選び方について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、BMWのワイヤレス充電器について、スタイリッシュな後付け方法から最適な充電性能を実現するための選び方まで、BMW整備士としての豊富な経験をもとに、分かりやすく解説してみたいと思います。
BMWユーザーの皆様がより洗練されたスタイリッシュなドライビング環境を実現するための参考になれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
目次
ワイヤレス充電器に関する基礎知識
ワイヤレス充電器取付完了後の内装
ワイヤレス充電器は電磁誘導技術を活用した革新的なシステムで、ケーブル接続なしでスマートフォンへの電力供給を実現します。
この技術はQi(チー)規格という国際標準に準拠しており、iPhoneやAndroid端末など幅広いデバイスとの互換性を持っています。
BMW F30/F31/F34 3シリーズやF32/F36 4シリーズにおいては、センターコンソールのドリンクホルダー周辺への設置が最も効果的で、車両の洗練されたインテリアデザインとも見事に調和します。
充電メカニズムとしては、パッド内蔵コイルから発生する電磁波をスマートフォン側コイルが受信し、電力変換する仕組みです。
BMWの先進的な電子システムや自動停止機能との協調動作も重要な要素で、高品質な専用設計製品の選択により、車両本来の高級感を維持しながら最新の利便性を享受できます。
ワイヤレス充電器の後付け方法
BMWのワイヤレス充電器の問題を根本的に解決するためには、適切な製品選択と正しい取り付け方法の両方が重要です。
まず製品選択では、BMW専用設計で15W高速充電に対応し、過熱保護機能が内蔵された信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことが最も効果的な解決策となります。
STEP
内装パネルを傷つけないよう樹脂製の工具で慎重に取り外す
センターコンソール周辺のパネルを取り外す際は、金属製の工具は絶対に使用せず、樹脂製の専用工具を使って内装に傷をつけないよう注意深く作業します。
STEP
ドリンクホルダー部分のパネルと電気系統を安全に外す
ドリンクホルダーパネルのクリップを壊さないよう、均等に力を加えながら外し、電気コネクターも無理に引っ張らず慎重に取り外します。
STEP
ワイヤレス充電器の位置合わせと電源供給の確認
ワイヤレス充電器ユニットを仮合わせして、スマートフォンが適切に置ける位置かどうか確認し、電源供給ルートも安全で確実な方法を選択します。
STEP
配線を美しく処理し、他の部品に干渉しないよう固定
専用の配線を確実に接続し、タイラップ(結束バンド)で配線を固定して、動く部分に当たらないよう美しく処理します。
STEP
動作テストを実施してからパネルを元に戻す
実際にスマートフォンで充電テストを行い、正常に動作することを確認してから、全てのパネルを元の位置に戻します。隙間がないか最終確認も忘れずに行います。
取り付け作業に不安がある場合は、専門の整備工場での施工をお勧めします。適切な工具と経験により、トラブルのない美しい仕上がりが期待できます。
BMW F30 3シリーズへのワイヤレス充電器取付手順
取り付けの際には、スマートフォンケースの見直しも重要で、厚さ3mm以下で金属部分や磁気カードが含まれていないケースに変更することで、充電効率が大幅に改善されます。
過熱による充電停止を防ぐためには、充電器周辺の通気性を確保し、直射日光が当たらない工夫も効果的です。
BMWのワイヤレス充電器の後付けでよくあるトラブル事例
スマートフォンを置いても反応しない充電が開始されない
- スマートフォンケースの厚さによる充電阻害
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最も頻繁に発生する原因は、スマートフォンケースの厚さや材質による充電阻害で、特に金属製のケースや磁気カード入れ付きのケースでは、電磁誘導が正常に働かなくなります。厚さ3mm以下で、金属部分や磁気カード収納がないシリコン製や薄型のTPU製ケースをお勧めします。手帳型ケースは充電時に取り外す必要があります。
- 過熱による自動停止機能の作動
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充電器本体の過熱による自動停止機能の作動は夏場の高温時や長時間の連続使用で発生し、安全のために充電が自動停止してしまいます。適度な温かさは正常ですが、触れないほど熱くなる場合は異常です。過熱を感じたら充電を中止し、ケースを外したり充電器周辺の通気性を改善することで解決できます。
- スマートフォンの位置ずれによる充電不良
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スマートフォンの位置がずれている場合も充電できない原因となり、「なんとなく置いただけ」では充電パッドの中央部分にスマートフォンが正確に配置されず、充電が開始されません。充電パッドの中央に正確に配置することで解決でき、充電開始時の表示やランプを確認することが重要です。
- 電圧変動や電力供給不足による充電不安定
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BMW車両の電圧変動や、シガーソケットからの電力供給不足により、「充電マークは表示されるのに実際には充電されない」という症状が現れることがあります。この現象が発生すると、運転中にスマートフォンのバッテリーが減り続け、最終的にはナビゲーションアプリが使用できなくなる危険性が高まります。15W対応の高品質製品なら、有線充電の7~8割程度の速度で安定した充電が可能です。
- 取り付け時の内装パネル破損
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基本的な工具の扱いに慣れていれば取り付けは可能ですが、内装パネルの脱着には注意が必要です。樹脂製の専用工具を使用し、無理な力を加えないことが重要で、金属製工具の使用や無理な力の加工は内装パネルの破損につながります。不安な場合は専門工場での施工をお勧めします。
- 社外品の品質不良による早期故障
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F30/F31/F34 3シリーズやF32/F36 4シリーズには純正オプションがないため、BMW専用設計の高品質社外品を選択することになります。安価な低品質製品を選ぶと、早期故障や充電性能の低下を招く可能性があります。信頼できるメーカーの製品なら純正同等の品質が期待できます。
BMWにおすすめのワイヤレス充電器とまとめ
ワイヤレス充電器取付完了後の内装
今回は、BMWのワイヤレス充電器について、後付け方法からよくあるトラブル事例まで、BMW整備士の経験をもとに詳しく解説いたしました。
ワイヤレス充電器の最大のメリットは、ケーブルの抜き差しが不要で運転中の安全性が向上することで、特にナビゲーションアプリを頻繁に使用するBMWユーザーにとって非常に価値のある装備です。
トラブルの多くは、スマートフォンケースの厚さや材質、充電器の過熱、電力供給の不安定さが原因であり、これらは適切な対策により解決可能です。
BMW専用設計で15W高速充電対応の信頼性の高い製品を選ぶことで、長期間にわたって安定した性能を維持できます。
取り付け作業では、樹脂製の専用工具を使用し、内装パネルを傷つけないよう慎重に行うことが美しい仕上がりの鍵となります。
適切な製品選択と正しい取り付け方法により、BMW本来の高級感を保ちながら現代的な利便性を追加することができ、より快適で安全なドライビング環境を実現できます。
- ワイヤレス充電器はケーブル不要で運転中の安全性が向上し、ナビゲーションアプリを頻繁に使用するBMWユーザーにとって非常に価値のある装備である
- トラブルの多くはスマートフォンケースの厚さや材質、充電器の過熱、電力供給の不安定さが原因であり、適切な対策により解決可能
- BMW専用設計で15W高速充電対応の信頼性の高い製品を選ぶことで、長期間にわたって安定した性能を維持できる
- 取り付け作業では樹脂製専用工具を使用し内装パネルを傷つけないよう慎重に行うことで、BMW本来の高級感を保ちながら現代的な利便性を追加できる
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