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【中古のBMWはやめたほうがいい?】故障事例をBMW整備士が解説

【中古のBMWはやめたほうがいい?】故障事例をBMW整備士が解説

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この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、中古でBMWを購入することを検討されている方も多いのではないでしょうか。

BMWは、その卓越した走行性能と洗練されたデザインで多くの人を魅了していますが、中古車選びでは慎重な判断が欠かせない車種でもあります。

間違った選択をしてしまうと、購入後に思わぬ修理費用が発生したり、BMW本来の走りを味わえなくなったりする可能性があります。

しかし、正しい知識と注意点を理解していれば、安心して楽しめる素晴らしい中古BMWに出会うことは十分可能です。

そこで本記事では、BMW整備士としての豊富な経験をもとに、中古BMW購入で失敗しないための具体的なポイントと、プラットフォーム世代別の故障事例について解説してみたいと思います。

BMWユーザーの皆様が納得のいく中古車選びができるよう、お役に立てれば幸いです。


京都のBMW・MINIの修理/点検、板金/塗装、車検/メンテナンスの整備専門店
Yusuke Yotsuda

この記事を書いたスタッフ

GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。

BMWグループ認定 保有資格

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目次

BMWに関する基礎知識

当店で整備を実施したBMW
当店で整備を実施したBMW

BMWは「駆けぬける歓び」をスローガンに掲げるドイツの高級自動車メーカーで、1シリーズから8シリーズ、SUVのXシリーズまで幅広いラインナップを展開しています。

整備士として正直にお伝えすべきことは、BMWを含む欧州車は、日本車と比較して故障の頻度が高いという現実です。

しかし、この事実を理解した上でも多くのユーザーがBMWを選ぶ理由は、他の車では味わえない卓越したドライビングプレジャーと所有する満足感にあります。

精密なハンドリング、路面との一体感、洗練されたデザインなど、故障リスクを上回る魅力として多くのオーナーに支持されています。

BMWは必ずしもやめておいたほうがいい訳ではありません。まず、日本車より故障の頻度が高いことを理解し、そのうえで、世代ごとの特性と注意点を踏まえて、質の良い中古車を選定することが重要です。

BMWの開発コード(プラットフォーム)について

BMWを調べていると「E46」「F30」「G20」といった開発コードを目にすることがあります。

これらは単なる型式番号ではなく、プラットフォーム(車台)の世代を示す重要な識別記号です。

重要なことは、故障傾向を決定づけるのは車種シリーズではなく、このプラットフォーム世代だということです。

同じ3シリーズでもE90世代とG20世代では基本設計が全く異なり、故障の傾向も大きく変わります。

BMWの主要なプラットフォーム世代は大きく3つに分けられます。

中古BMW購入の際は、車種名だけでなく、この開発コード(プラットフォーム世代)を必ず確認することが、故障リスクを正確に把握する第一歩となります。

BMWでよくある故障事例

BMWの中古車購入では、プラットフォーム世代ごとに異なる故障の傾向を理解しておくことが重要です。

各世代で使用されている技術や部品が異なるため、購入を検討している車両がどの世代に属するかを確認し、その世代特有の問題点を事前に把握しておくことで、適切な選択ができるようになります。

E系(1994-2013年)でよくある故障

BMW E90型 3シリーズ(E系最終世代)
BMW E90型 3シリーズ(E系最終世代)

E系プラットフォーム(E46/E39/E60/E90/E38/E65/E53/E70など)は、BMWの従来型設計の世代であり、機械的な信頼性は比較的高い一方で、経年劣化による部品の寿命到達が最大の問題となっています。

とりわけ特徴的なのは、自然吸気エンジン特有の機構に起因する故障です。

たとえば、バルブトロニック(可変バルブリフト機構)の故障によって、エンジンが始動しなくなったり、出力が低下したりすることがあります。

さらに、VANOS(可変バルブタイミング)システムにおいては、ソレノイドバルブや調整ユニット(スプロケット)の故障により、エンストやエンジン警告灯の点灯が頻発します。

加えて、冷却系統では電動ウォーターポンプの故障が非常に多く、これが原因で突然のオーバーヒートを引き起こすケースも少なくありません。

そのうえ、プラスチック製の拡張タンクにひび割れが発生し、冷却水が漏れる事例も頻繁に報告されています。

一方、E系後期(特にE60/E90世代)からは電子制御の複雑化が進み、初期のiDriveシステムに不具合が見られるようになります。

その結果、システムのフリーズやブラックアウトが発生し、エアコン、オーディオ、ナビゲーションが同時に使用できなくなることがあります。

さらに、サスペンション関連では、ブッシュ類の劣化に加え、エアサスペンション装着車ではエアスプリングのリークも典型的な症状として挙げられます。

E系は既に10年以上経過している車両のため、機械部品の経年劣化が進んでいます。購入時は走行距離だけでなく、主要部品の交換履歴を必ず確認しましょう。

F系(2008-2020年)でよくある故障

BMW F10型 5シリーズ(F系中期モデル)
BMW F10型 5シリーズ(F系中期モデル)

F系プラットフォーム(F30/F10/F01/F15/F25/F32など)は、BMWがモジュラー設計とターボエンジンへの全面移行を果たした世代であり、電子制御の高度化とターボチャージャー関連のトラブルが特徴的です。

この世代では、全車種がターボエンジンを搭載するようになり、それに伴ってターボチャージャーシステム関連の故障が急増しました。

特に、N55およびB58エンジンにおいては、ターボチャージャーのウェストゲートアクチュエーター故障によるパワー不足や、高圧燃料ポンプの故障によるエンジン始動不良、さらには走行中の出力低下が頻発しています。

加えて、直噴エンジン特有の問題として、吸気バルブへのカーボン堆積が進行し、定期的なクリーニングが必要となるケースも多く見られます。

さらに、F系では電子制御システムが一層高度化したことにより、各種センサーや制御モジュールの故障リスクが上昇しました。

具体的には、アダプティブドライブ(電子制御サスペンション)のセンサー異常、iDriveシステムのNBTユニット故障、コンフォートアクセス(スマートキーシステム)の不具合などが報告されています。

一方で、F系に採用された8速オートマチックトランスミッション(ZF 8HP)は基本的に信頼性が高いとされているものの、メカトロニクスユニット(電子制御部)の故障が散見される点には注意が必要です。

また、xDrive(4WD)システムに関しては、トランスファーケースのアクチュエーター故障も典型的なトラブルのひとつとして挙げられます。

F系は電子制御の高度化により、故障診断にも専用テスターが必須となります。購入時は、ディーラーや専門店での整備履歴、特にソフトウェアアップデート履歴の確認が重要です。

G系(2015年-現在)でよくある故障

BMW G20型 3シリーズ(G系最上級モデル)
BMW G20型 3シリーズ(G系最上級モデル)

G系プラットフォーム(G20/G30/G11/G12/G05/G01/G22など)は、CLAR(Cluster Architecture)と呼ばれる最新のモジュラー設計を採用しており、軽量化と電動化、そして先進運転支援システムの統合が大きく進んだ世代です。

この世代では、モデルにより48Vマイルドハイブリッドシステムが採用されており、新しい電動化技術ゆえの初期トラブルも報告されています。

具体的には、48Vバッテリーのトラブルや、スターター・ジェネレーター(ISG)の故障によるエンジン始動不良、さらに回生ブレーキシステムの制御不良などが発生しています。

加えて、G系では高度な先進運転支援システムの導入により、関連するセンサーやカメラの数が増えた事によりの故障リスクが増加しました。

たとえば、レーダーセンサーの汚れや故障によってアダプティブクルーズコントロールの機能が停止したり、フロントカメラの不具合によってレーンキープアシストが誤作動を起こすケースが頻発しています。

さらに、iDrive 7.0および8.0といった最新のインフォテインメントシステムでは、ソフトウェアの複雑化に伴い、システムの突然のリブート、タッチスクリーンの反応不良、デジタルメータークラスターの表示異常なども報告されています。

一方、G系で採用されているB系エンジン(B48、B58など)に関しては、インジェクターの不良や、AdBlueに関連した問題などが確認されています。

加えて、電動パワーステアリング(EPS)においても、制御ユニットの不具合やアシストモーターの故障が散見されるなど、電子制御系の信頼性が課題となっています。

G系は新しい世代のため、年式が古くなってくると、まだこれからどの様な故障が出てくるのか分からない部分もあります。。中古購入する際は、メーカー保証などが残っている車両を選ぶことを強く推奨します。

中古のBMWを購入する際の注意点

テスターにてBMWを診断している様子
テスターにてBMWを診断している様子

中古BMWを安心して購入するために最も重要なポイントは、プラットフォーム世代ごとの特性を正しく理解し、それに応じた適切な価格帯と条件で車両を選択することです。

まず、E系を検討する場合には、冷却系部品(ウォーターポンプ、サブタンク)の交換履歴や、サスペンション関連部品の状態、さらにバルブトロニックおよびVANOSシステムなどのエンジン関連の点検が重要となります。

加えて、部品の入手性が徐々に悪化しつつある点にも注意が必要です。

次に、F系を購入する場合は、ターボチャージャー関連の状態や高圧燃料ポンプの交換履歴、吸気バルブのカーボンクリーニング実施履歴に加え、8速ATメカトロニクスユニットの動作状況、iDriveおよびNBTユニットの動作確認を必ず実施してください。

とりわけ、ディーラーでの定期点検履歴は信頼性を判断するうえで非常に重要です。

一方、G系を購入する場合には、メーカー保証またはディーラー保証の残存期間を必ず確認しましょう(保証付き車両の購入を強く推奨します)。

加えて、48Vマイルドハイブリッドシステムの動作確認、先進運転支援システムの全機能の動作確認、iDrive 7.0/8.0の安定性、そしてリコールや改善対策の実施履歴もチェックすべき項目です。

なお、G系は修理費用が極めて高額になる傾向があるため、保証なしでの購入はリスクが高いと言えます。

さらに、プラットフォーム世代に関わらず共通して重要なのは、整備記録簿の確認、試乗の徹底(最低30分、街中と高速道路の両方を含む)、第三者診断の活用(BMW専門整備士による診断)、価格の妥当性の検証、そして購入先の選定です。

特に、BMW専門店やディーラー認定中古車を優先することで、購入後の安心感が大きく向上します。

最も重要なのは、プラットフォーム世代を理解し、その世代特有の問題点を事前に把握した上で購入を検討することです。安価すぎる車両に飛びつかず、適切な価格帯で整備履歴が明確な車両を選びましょう。

BMWの中古車はやめたほうがいい?まとめ

整備の完了したBMW E63 650i
整備の完了したBMW E63 650i

本記事では、BMWの中古車購入に関して、BMW整備士の実務経験をもとに、プラットフォーム世代別の故障事例と購入時の注意点について詳しく解説してまいりました。

BMWの中古車購入は、決して「やめたほうがいい」といった否定的なものではなく、むしろ正しい知識と慎重な選択をもって臨むことで、素晴らしいカーライフを十分に楽しむことができるという点をお伝えしました。

特に重要なポイントとしては、E系に見られるバルブトロニックや冷却系の問題、F系におけるターボエンジンと電子制御の複雑化、そしてG系に特有の最新技術による初期トラブルなど、各世代固有の故障パターンを理解し、それに応じた適切な価格帯と条件で車両を選択することが成功の鍵であることをご理解いただけたかと思います。

加えて、開発コード(E46、F30、G20など)を確認することで、その車両がどの世代に属しているか、そしてどのような故障リスクが想定されるかを正確に把握できる点も、見逃せない重要なポイントです。

さらに、整備記録の確認、専門店での購入、第三者診断の活用といった購入前の慎重な検討と準備を行うことで、購入後のリスクを大幅に軽減できるということも、ぜひ覚えておいてください。

BMWユーザーの皆様には、安価すぎる車両に惑わされることなく、プラットフォーム世代ごとの特性をしっかりと理解したうえで、信頼できる専門店にて整備履歴が明確な車両をじっくりと選んでいただきたいと思います。

そうすることで、BMW本来の魅力である卓越した走行性能と洗練されたライフスタイルを、きっと心から満喫していただけるはずです。

本記事のまとめ
  • BMWの故障傾向は車種シリーズではなくプラットフォーム世代で決まり、E系は機械部品の経年劣化、F系はターボエンジンと電子制御の複雑化、G系は最新技術による初期トラブルがそれぞれの特徴
  • 開発コード(E46、F30、G20など)を確認することで車両の世代とリスクを正確に把握でき、各世代の特性に応じた適切な価格帯と条件での車両選択が購入成功の鍵となる
  • E系購入時は冷却系統とサスペンション部品の交換履歴、F系購入時はターボ関連と電子制御システムの整備履歴、G系購入時は保証残存期間と先進運転支援システムの動作確認が最重要
  • 全世代共通で整備記録簿の確認、30分以上の試乗実施、BMW専門整備士による第三者診断の活用が購入後のトラブル回避に不可欠
  • プラットフォーム世代の知識と慎重な選択により中古BMWでも安心したカーライフは十分可能で、極端に安価な車両を避け世代特性を理解した車両選択が重要
BMWの中古車を購入する際の注意点
  • BMWを購入する際のチェックシート
  • 外観・内装の注意点のまとめ
  • エンジン関連・走行時の注意点のまとめ
上記のボタンからBMWの中古車を購入する際の購入ガイド(PDF)がダウンロードできます。今回の記事を簡易的にまとめたものとなりますので購入する際にお手元に置いといてもらえればと思います。

店舗案内

店舗名GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)
オフィス〒601-1374 京都市伏見区醍醐西大路町97-1
電話番号075-204-5022
事業内容自動車修理・整備
主要取引先株式会社阿部商会
株式会社大黒商会
株式会社和光ケミカル
アサヒライズ株式会社
お支払い◎銀行振込
◎クレジットカード
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◎電子決済
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