BMW F31 3シリーズ 320i Mスポーツのカーナビに「NO SIGNAL」が表示される症状は、ヘッドユニットの故障が原因です。
ヘッドユニット(HU-H)は車両の情報システムの中核部品で、故障するとナビゲーションやオーディオ機能が完全に停止してしまいます。
今回の事例では、ISTA診断によりヘッドユニット本体の故障を特定し、中古部品への交換と専門プログラミングで機能を完全復旧させました。
BMWの情報システムは車両と完全一体化されているため、単純な交換では機能せず、FSCコードを使用した高度な技術が必要となります。
同様のNO SIGNAL症状でお困りの方への参考事例をご紹介いたします。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW F31 3シリーズ 320i Mスポーツ
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW F31 3シリーズ 320i Mスポーツ |
| 主な症状 | カーナビNO SIGNAL表示・操作不能 |
| 使用部品 | HU-H(ヘッドユニット・ナビゲーションユニット) |
| 部品耐用年数(km数) | 8〜10年程度 |
| 車検への影響 | なし(快適装備) |
修理の概要
目次
カーナビNO SIGNALの症状と診断および修理作業
STEP
症状:NO SIGNAL表示とシステム完全停止
NO SIGNALの表示が出たナビゲーション
お客様のBMW F31では、カーナビゲーション画面にNO SIGNALが表示され、すべての操作を受け付けない状態でした。
- ナビゲーション機能 – NO SIGNAL表示で完全に操作不能
- オーディオシステム – FM/AM、CD、USB、Bluetooth全て停止
- 車両設定メニュー – アクセス不可
色々な症状がヘッドユニットの電源が入らない事により複合的に発生し、車両の利便性を大幅に低下させていました。
STEP
診断:ISTA診断による故障箇所特定
BMW専用診断機ISTAを使用して詳細な診断を実施し、故障原因を特定いたします。
- ISTA診断 – 全電子制御ユニットとの通信状況確認
- 配線点検 – コネクター接続と電源供給ライン確認
- グラウンド確認 – 接続のチェック
診断の結果、HU-H(ヘッドユニット)が識別されず、ユニットの内部故障であることが確定しました。
配線系統には異常がなく、電源供給も正常だったため、ヘッドユニット本体の交換が必要と判断いたしました。
STEP
修理:中古ヘッドユニット交換とFSCプログラミング
プログラミングの実施画面
厳選された中古ヘッドユニットを使用して交換修理とプログラミング作業を実施しました。
- 故障ユニット取り外し – 専用工具による慎重な作業
- 中古ユニット取り付け – 物理的な交換作業
- FSCプログラミング – 車両仕様に応じた機能のプログラミング
- 機能確認 – 全システム動作テスト
FSCを使用した専門プログラミングにより、中古部品でも車両仕様通りの機能が使用できる様になりました。
作業完了後は、ナビゲーション、オーディオ、車両設定メニューなど全機能が正常に動作することを確認いたしました。
ヘッドユニット交換の費用とカーナビNO SIGNALを防ぐ予防対策
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | 約180,000円 | 約¥400,000円 |
| 納期 | 約3営業日 | 約3営業日 |
工賃を含む総費用
今回の中古ヘッドユニット交換により、お客様のカーナビとオーディオ機能の問題は完全に解決されました。
BMW F31のヘッドユニットは車両と完全一体化されたシステムで、正規ディーラーでは新品交換のみの対応となり高額な修理費用が発生します。
当店では中古部品と専門プログラミング技術を活用し、約半額での修理を実現しながら新品同様の品質を確保しております。
- 異常症状(操作の遅延等)が現れたら早期診断を受ける
- 極端な高温・低温環境での長時間駐車を避ける
- ヘッドユニットの故障は8〜12年程で発生リスクが高まる
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