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BMW・MINI純正テスター(診断機)ISTAとは?BMW整備士が解説

BMW・MINI純正テスター(診断機)ISTAとは?BMW整備士が解説

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この記事をご覧のBMWやMINIユーザーの皆様は、警告灯の点灯や車検時に「診断機が必要です」と言われて、どのような機械なのか気になっているのではないでしょうか。

BMWやMINIのような高度に電子制御化された車両では、単なる部品交換だけでは修理が完了しないものも多いです。

純正診断機ISTAを使用した学習や同期作業を行わなければ、交換した部品が正常に機能しないケースが数多く存在します。

この記事では、BMW・MINI整備に必須のツールである純正診断機ISTAの基本的な機能から、エラーコードの読み出し、実測値の確認、アクティブテスト、サービス機能、テストプラン、修理マニュアル、プログラミング機能まで、整備士の視点で詳しく解説します。

ISTAの機能を理解することで、なぜBMW・MINIの修理に専用診断機が不可欠なのかが明確になり、適切な整備工場選びの判断材料にもなるでしょう。

目次

BMW・BMWMINI純正診断機ISTAとはどのようなもの?

BMW・MINI純正テスター(診断機)ISTA
BMW・MINI純正テスター(診断機)ISTA

BMW・BMWMINI純正診断機ISTAは、従来のDIS(ディス)でカバーできたEシリーズに加え、Fシリーズや最新のGシリーズにも対応するメーカー純正の診断機です。

近年、汎用機でもエラーの読み出しや消去はBMW車両に対応するものが増えています。しかし、現代のBMW修理に完全対応するには、診断の基準データやマニュアル類の閲覧、エラーに対する個別テストなど、純正診断機ならではの機能が必要になります。

特にBMW修理で頻繁に発生するパーツ交換後の学習や同期作業では、純正診断機なしでは何もできません。単に不良パーツを交換しただけでは機能せず、診断機によって車両と同期させることで初めて修理が完了します。

BMWやMINIの車両には、いくつものコンピューターが搭載されており、エンジン制御、トランスミッション制御、エアバッグ、ABS、各ドアの制御、ナビゲーション、オーディオまで、あらゆる機能がコンピューター制御されています。

ISTAテスターは、ICOM NEXTという通信機器を車両に接続し、全てのコンピューターと通信して診断、修理、設定変更を行うことができる、BMW・MINIの車検・修理に欠かせないツールです。

汎用機との最大の違いは、全てのコンピューターに確実にアクセスでき、全てのエラーコードを認識できる点にあります。

ISTAの基本機能にはどのようなものがある?

整備士がテスターでBMWを診断をしている様子
整備士がテスターでBMWを診断をしている様子

純正診断機ISTAには、BMWやMINIの車両診断と修理に必要な多彩な機能が搭載されています。

エラーコードの読み出しから各種制御、プログラミングまで、車両の電子制御システム全体に対応した総合的な診断・修理ツールとして機能します。

エラーコードの有無確認と消去

ISTAの最も基本的な機能は、車両全体のエラーコード読み出しです。

いくつもある各コントロールユニットが、それぞれの管轄範囲で「動作指示通りに動いていない」「センサーから期待した値が来ない」といった不具合を感知すると、エラーコードとしてメモリーに保存します。

ISTAは全てのコントロールユニットと通信を行い、保存されているエラーコードを漏れなく読み出すことができます。安価な汎用機では全てのコンピューターにアクセスできなかったり、全てのエラーコードを認識できない場合がありますが、純正診断機ではそういった漏れがありません。

また、エラーコードには「何がどのようにダメか」という基本情報のほか、現在継続中の故障か過去の故障か、認識した回数、発生時の走行距離や運転状況なども記録されています。そのため、「この間まで警告灯が点いていた」というような一時的なトラブルでも診断が可能です。

さらに重要なのは、全てのエラーコードが警告灯として表示されるわけではない点です。ドライバーには表示されない隠れたエラーコードも多数存在するため、診断を行うことで大きなトラブルに至る前の初期不良を発見できます。

実測値の確認(ステータス表示)

実測値確認機能では、各センサーから送られてくるデータをもとに、車両が認識している数値をリアルタイムで確認できます。

エンジン回転数、冷却水温度、トランスミッション作動状況など運転に直結するデータから、エアコンの動作状況やドアの開閉状態まで、各コンピューターが管理している全ての情報を確認することが可能です。

これらの情報をエラーコードと関連付けて考察することで、原因を絞り込んだり、エラーコードとして記録されないような微細な不具合を見つけ出すことができます。

アクティブテスト(コンポーネント制御)

アクティブテスト機能は、コンピューターを介して作動するパーツ類を強制的に作動・停止させることができる診断方法です。

例えばヘッドライトの場合、従来の車であればスイッチと電球を直接配線で結ぶ単純なシステムでした。しかしBMW車両では、ドライバーのスイッチ操作をコントロールユニットが認識し、そのユニットからライトを実際に制御しているユニットに点灯命令を出す仕組みになっています。

診断機側から強制的にライトをONにする信号を出すことで、スイッチ操作なしにライトを点灯させられます。この機能により、「ライトが点かない」というトラブルに対して、スイッチ不良で信号が出ていないのか、ライト本体が不良なのかを大きな枠で切り分けることが可能です。

電子駆動部品の多いBMWでは、アクティブテストは非常に有効な診断方法となっています。

アクティブテストにより、部品の動作確認を効率的に行い、故障箇所を素早く特定できます。

サービス機能とテストプランの役割は?

バッテリーを載せ替えている様子
バッテリーを載せ替えている様子

ISTAには、エラーコード診断を超えた高度な機能が搭載されており、BMW・MINIの修理には欠かせないツールとなっています。

サービス機能とテストプランは、部品交換時の登録作業や、効率的な故障診断をサポートする重要な機能です。

サービス機能の具体的な用途

サービス機能は、点検時や整備時に強制的な操作が必要になる場面や、各種登録・同期作業を行うためのプログラムです。

代表的な使用例がバッテリー交換です。E90系以降の年式では、バッテリーの充電具合が非常に緻密にコントロールされています。そのため、バッテリー交換時には車両側に「新品バッテリーに交換した」という情報を記憶させる必要があります。

この作業を行わないと、車両側は古いバッテリーのままと認識して制御を続けるため、実際の新品バッテリーとの間に制御の誤差が生じ、バッテリーが不具合を起こす可能性があります。

また、比較的新しいモデルに搭載されている電子制御パーキングブレーキでは、後輪のブレーキパッド交換時に診断機からの操作が必須となっています。一般的なメンテナンス作業であっても、テスター診断機なしでは作業できない設計になっているのです。

その他、各種センサー交換時にも、サービス機能からセットアップ(初期学習)を実施する必要があります。

テストプランによる診断サポート

テストプランは、発見したエラーコードをもとに「実際に不良なのはどこか」を特定するための、一歩踏み込んだ診断サポートプログラムです。

診断プロセスをフローチャートのように一連の流れで進めることができ、エラーコードの詳細情報、実測値チェック、物理的な単体点検のための情報、基準値、機構の解説、配線図などを参照しながら診断を進められます。

膨大なデータや数値を探す手間なく、スムーズに原因究明へと進むことができるため、診断時間の短縮と精度向上に大きく貢献します。

機能名主な用途代表的な使用例
サービス機能部品交換後の登録・同期バッテリー交換時の登録、パーキングブレーキ制御、センサー学習
テストプランエラーコードからの故障診断フローチャート式診断、実測値確認、配線図参照
サービス機能とテストプランの比較

これらの機能は汎用機にはほとんど実装されておらず、BMW純正診断機ならではの強みとなっています。

修理マニュアルとプログラミング機能の重要性とは?

整備士がBMWをプログラミングをしている様子
整備士がBMWをプログラミングをしている様子

ISTAには診断機能だけでなく、修理に必要な技術情報とプログラミング機能も統合されています。

確実な修理作業を行うための情報とコンピューター交換時の必須機能が、一つのソフトウェアに集約されているのです。

修理マニュアル・配線図の活用

修理マニュアル機能は、旧BMWテスターDISでは別ソフトでしたが、ISTAから診断ソフト内に統合されました。

エンジン各部の基準値、分解手順、締付けトルク(締付ける力)、内装のビスの場所まで、点検から修理まであらゆる場面で必要になる情報がここに集約されています。

特にボルト類の締付け順序とトルクは、ないがしろにしている工場も多いのが現状です。しかし、これらの規定を守らないと、オイル漏れ修理後に再度同じ場所から漏れてくるといったケースが多々発生します。確実な作業を行うには必須の情報です。

ISTA-P(プログラミング・コーディング)

ISTA-Pは、コンピューター(コントロールユニット)交換時や、各ユニットのソフトウェアアップデートに使用するプログラムです。

コンピューター交換作業は非常に頻繁ではありませんが、BMWでは決して少ない作業ではありません。コンピューターを交換する際は、物理的に取り付けただけでは全く作動せず、車両側と車体番号で紐づけを行い、国や車種ごとの機能・仕様を入力して初めて機能します。

現在では仕様変更のカスタマイズを「コーディング」と呼ぶのが一般化していますが、本来のコーディング(プログラミング)とは、コンピューター交換時のこのような作業を指すのが始まりです。

実作業では、ライト等を管轄するFRM(フットウェルモジュール)や、DSC、DMEなどコントロールユニット交換作業で利用することが多くなっています。

特殊作業ツール

BMW・MINIでは特殊作業ツールを使用することで、通常では不可能とされている中古コンピューターの同期作業も可能です。

エアバッグ、DSC、FRMなどのコンピューターを中古パーツで修理できるため、修理費用を抑えることができます。また、R56系MINIのスポーツモードのレトロフィット(後付け)や、LED化した際の球切れ警告キャンセルコーディング等も実施可能です。

修理マニュアルとプログラミング機能により、正確で確実な修理作業が実現できます。

純正診断機の限界と整備士の役割について

整備完了後にパワーウインドウの初期化をおこなっているところ
整備完了後にパワーウインドウの初期化をおこなっているところ

ここまでISTAの高機能性について解説してきましたが、純正診断機にも限界があることを理解しておく必要があります。

診断機はあくまでメカニックをサポートするツールであり、全ての故障を自動的に発見できるわけではありません

診断機の範囲と限界

お客様からよく「テスターを繋げれば故障が全部分かるんでしょう?」というご質問をいただきますが、診断機の範疇はあくまで電子制御部分のみです。

物理的な故障、例えばオイル漏れ、冷却水漏れ、極端に言えばタイヤの残溝でさえも、人の目で見て初めて確認することができます。電子制御システムに異常がなくても、機械的な摩耗や劣化による故障は診断機では検出できません

経験豊富なメカニックの重要性

高機能な診断機であっても、それを使いこなす整備士の知識と経験が不可欠です。

診断機が示すエラーコードを正しく解釈し、実測値やテスト結果から適切な判断を下すには、豊富な経験と深い知識が必要になります。また、診断機では検出できない異音、振動、臭いなどの情報を、五感を使って収集する能力も重要です。

確かなスキルを持つメカニックが、診断機と自身の経験・知識を組み合わせることで、正確な診断と確実な修理を実現できるのです。

  • 診断機のデータを正確に解釈する知識
  • エラーコードと症状を関連付ける経験
  • 機械的故障を五感で発見する能力
  • 修理後の動作確認と調整技術

BMW・MINIの修理には、純正診断機と熟練メカニックの両方が揃って初めて、確実な修理が可能になります。

まとめ

BMW・MINI純正テスター(診断機)ISTA
BMW・MINI純正テスター(診断機)ISTA

BMW・BMWMINI純正診断機ISTAは、EシリーズからGシリーズまで対応し、従来のDISを進化させた総合診断ツールです。

汎用機ではカバーしきれない診断基準データ、個別テスト機能、部品交換後の初期学習や同期作業など、BMW・MINIの修理には純正診断機が不可欠であることがお分かりいただけたかと思います。

ISTAの主要機能には、全コンピューターのエラーコード読み出しと消去、リアルタイムでの実測値確認、各部品を強制作動させるアクティブテスト、バッテリー交換やパーキングブレーキ制御などのサービス機能、効率的な故障診断をサポートするテストプラン、そして修理マニュアル・配線図の参照とコンピューター交換時のプログラミング機能があります。

しかし、診断機はあくまで電子制御部分を対象とした道具であり、オイル漏れや冷却水漏れなどの物理的故障は人の目で確認する必要があります。高機能な診断機と経験豊富なメカニックの知識・技術が組み合わさることで、正確な診断と確実な修理が実現できるのです。

BMWやMINIの車検・修理を依頼する際は、純正診断機ISTAを保有し、それを使いこなせる熟練メカニックがいる整備工場を選ぶことが、愛車を長く安心して乗り続けるための重要なポイントとなるでしょう。

本記事のまとめ
  • BMW・BMWMINI純正診断機ISTAは、EシリーズからGシリーズまで対応し、汎用機では不可能な部品交換後の初期学習や同期作業を実現する
  • ISTAの主要機能には、全コンピューターのエラーコード読み出し、実測値確認、アクティブテスト、サービス機能、テストプラン、修理マニュアル、プログラミング機能がある
  • エラーコードには故障内容だけでなく、発生回数、走行距離、運転状況まで記録され、ドライバーに表示されない隠れたエラーも多数存在する
  • 診断機の範囲は電子制御部分のみで、オイル漏れや冷却水漏れなどの物理的故障は人の目での確認が必要
  • 高機能な純正診断機ISTAと経験豊富なメカニックの知識・技術が組み合わさることで、正確な診断と確実な修理が実現できる

店舗案内

店舗名GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)
オフィス〒601-1374 京都市伏見区醍醐西大路町97-1
電話番号075-204-5022
事業内容自動車修理・整備
主要取引先株式会社阿部商会
株式会社大黒商会
株式会社和光ケミカル
アサヒライズ株式会社
お支払い◎銀行振込
◎クレジットカード
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◎電子決済
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