BMW Xシリーズ F48 X1 18iのブレーキが効かない原因は、ブレーキパッドの摩耗による制動性能の低下です。
ブレーキパッドは車両の安全性に直結する重要部品で、摩耗が進行すると制動距離の延長や異音の発生といった深刻な問題となります。
今回の事例では、ブレーキング時の金属音と制動力低下の症状から、フロントブレーキパッドの摩耗限界超過が判明しました。
ATE製の高品質ブレーキパッドへの交換により、BMW X1本来の優れた制動性能を完全に回復させることができました。
同様の症状でお悩みの方への参考事例として、詳細な修理過程をご紹介いたします。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
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BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW Xシリーズ F48 X1 18i
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW Xシリーズ F48 X1 18i |
| 主な症状 | ブレーキング時の金属音・制動力低下 |
| 使用部品 | ブレーキパッド(ATE製) |
| 部品耐用年数(km数) | 3〜5万キロ |
| 車検への影響 | 摩耗限界時は検査不適合 |
修理の概要
目次
ブレーキ効かない症状と診断および修理作業
STEP
症状:制動力低下と異音の発生
新しいブレーキパッド(左)と摩耗したブレーキパッド(右)
お客様からご相談いただいた主な症状は、ブレーキペダルを踏み込んだ際の不快な異音と制動力の低下でした。
- 金属摩擦音 – ブレーキ操作時に発生する不快な異音
- 制動距離延長 – 停止までの距離が明らかに増加
- ペダルタッチ悪化 – ブレーキング時に振動
- 高速減速時 – 特に高速からの減速で顕著に症状を実感
これらの症状は、ブレーキパッドの摩耗により、バックプレートがブレーキローターと直接接触することで発生します。
単なる異音にとどまらず、ブレーキローターの損傷リスクを高める危険な状態となっていました。
STEP
診断:専用機器による摩耗状況の詳細確認
純正テスターISTAでの診断の様子
症状報告を受け、BMW専用診断機ISTAを使用した詳細なシステム診断を実施しました。
- 純正診断機ISTA – ブレーキパッドセンサーの状態確認
- 摩耗限界信号 – センサーが摩耗限界(2-3mm)の警告を送信
- 目視点検 – リフトアップによる実車でのパッド残量確認
- ローター確認 – ブレーキローターの摩耗状況も併せて診断
診断の結果、フロントブレーキパッドの残厚が新品時(12-15mm)より大幅に減少しており、交換が必要な状況であることが判明しました。
ブレーキローターは軽微な摩耗痕のみで、研磨や交換は不要と判断いたしました。
STEP
修理:ATE(アーテ)製 高品質ブレーキパッドへの交換
ATE(アーテ)の低ダストブレーキパッド
診断結果を踏まえ、ATE製の高品質ブレーキパッドを使用した交換修理を実施しました。
ATE(アーテ)は、BMWの純正部品供給メーカーとして長年の実績を誇る信頼性の高いブランドです。
- 車両リフトアップ – 専用工具と設備の準備
- 古いパッド取り外し – キャリパー取り外しとシステム清掃
- 新品パッド取り付け – 適切なグリス塗布と30Nmで締付
- 動作確認 – 実車試運転によるブレーキ性能回復の確認
ATE製ブレーキパッドは優れた耐熱性と摩擦係数で業界内でも高く評価されており、BMW車両に最適化された設計となっています。
作業完了後の試運転では、異音が完全に解消され、BMW X1本来の確実で安定した制動フィーリングが復活しました。
ブレーキパッド交換の費用とブレーキ性能低下を防ぐ予防対策
ブレーキシステムにグリスを塗布している様子
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | おおよそ40,000円 | おおよそ60,000円 |
| 納期 | おおよそ1営業日 | おおよそ3営業日 |
工賃を含む総費用
今回のブレーキパッド交換修理により、お客様が悩まされていた制動時の異音と制動力低下は完全に解消されました。
BMW X1のブレーキパッド交換時期は一般的に3〜5万キロが目安ですが、使用環境により摩耗の進行速度は大きく異なります。
ブレーキパッドが摩耗限界を超えた状態では車検も不適合となるため、早期の修理対応が必要です。
- 定期点検は、1年に一度実施する
- 異音発生時は、速やかに専門整備工場での診断を受ける
- 制動距離延長を感じた場合は、即座に点検を依頼する
- ブレーキパッドセンサー警告灯点灯時は、早急に交換する
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BMWのブレーキパッド交換において、コストと品質のバランスを重視するなら、ATE(アーテ)製のOEM部品がおすすめです。BMWの純正部品として実際に採用されているメーカーで、純正品質を維持しながら約20~30%のコストダウンが可能な優れた選択肢となります。交換時期は30,000~50,000kmを目安とし、警告灯の点灯や「キーキー」という異音が交換のサインで、放置するとブレーキディスクの損傷による高額修理につながる危険性があります。交換作業には専用テスターと高度な技術が必要なため、信頼できる整備工場での作業が安全かつ確実です。BMWの高性能ブレーキシステムでは、ブレーキパッドの状態が車の制動力を左右するため、警告灯や異音を感じたら早めの点検で安心なカーライフを実現できます。
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