この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、エアサススプリングの交換時期や適切な部品選びについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
エアサススプリングは、BMWの快適な乗り心地を生み出すエアサスペンションシステムの心臓部とも言える重要な部品で、車高調整と乗り心地の両立を担っています。
エアサススプリングが劣化すると車高が下がって乗り心地が悪化するだけでなく、高価なエアコンプレッサーの故障を引き起こし、修理費用が大幅に増加してしまう危険性があるため、適切なタイミングでの交換が不可欠です。
そこで今回は、BMWのエアサススプリングについて、交換のサインの見分け方やおすすめの部品、さらには交換手順とよくあるトラブル事例まで、BMW整備士の経験をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。
BMWユーザーの皆様が安心してお車を運転できるよう、お役に立てれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
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目次
エアサススプリングとは?基礎知識をわかりやすく解説
▲BMWのエアサス交換の様子
エアサススプリングとは、従来の金属製コイルスプリングに代わり、空気の圧力を利用して車体を支え、路面からの衝撃を吸収するサスペンション部品です。
空気圧を調整することで車高や硬さを変化させられる点が大きな特徴です。
BMWのエアサスペンションシステムは、高度な技術により走行安定性と快適性を両立させる革新的なシステムです。
従来のコイルスプリングでは困難だった細やかな車高調整機能と、優れた振動吸収能力を同時に実現しています。
多くのBMWに採用される走行モード切替機能(コンフォート、スポーツ、スポーツプラスなど)では、運転シーンに応じてリアルタイムで減衰力を自動調整。
また、荷物の積載量変化にも対応する「セルフレベリング機能」により、常に最適な車両姿勢を維持します。
最新モデルでは、ブレーキエネルギーを電気に変換する「エネルギー回生システム」との連携も行われ、燃費向上にも貢献しています。
こうした高度なシステムが本来の性能を発揮するためには、BMW仕様に適合した信頼性の高いエアサススプリングの使用が不可欠です。
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不適切なエアサススプリングを使用すると、乗り心地の悪化や車高調整機能の不具合など、本来の性能を損なう恐れがあります。
エアサススプリングの劣化で起こる主な症状と交換時期
▲エアサスの不具合により車高が落ちているBMW 5シリーズ F11
エアサススプリングが劣化すると、以下のような症状が現れます。
- モニターにシャシー警告灯が点灯する
- 車高の異常な低下(特に一晩駐車後に車が明らかに沈んでいる)
- エンジン停止時の「シューシュー」という空気漏れ音
- 段差通過時の突き上げ感増大
- コーナリング時の車体傾斜増加
- ふわふわした不安定感
これはエアサススプリング内部のゴム部分が経年劣化により亀裂や硬化が生じ、空気を保持する能力が低下するためです。
BMWでは一般的に使用開始から5年ぐらいでの交換が多いですが、X5やX7などの大型SUVでは車重による負荷でやや早期交換が必要となります。
問題放置により最終的にエアコンプレッサーまで故障すると修理費用が大幅増加するため、警告灯点灯時の早急な対応が重要です。
エアサススプリングの劣化は、運転スタイルや使用環境によって大きく変わります。優しい運転を心がけることで、エアサススプリングを長持ちさせることができます。
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駐車中の緩やかな車高低下であればエアスプリングの劣化、特定車輪のみが下がる場合はバルブブロックの不具合、車高調整機能の停止はコンプレッサーの故障といった症状のパターンを正しく把握することで、原因をある程度推測することが可能です。ただし、複数の原因が同時に発生しているケースも少なくないため、段階的な診断アプローチが欠かせません。修理費用はエアスプリング交換で5万〜25万円、コンプレッサー交換で10万〜25万円と決して安くはありませんが、定期的な目視点検やエアスプリング表面の清掃、年1回の専門点検といった予防メンテナンスを行うことで、こうした高額修理を回避しながらシステムの寿命を延ばすことができるでしょう。
BMWのエアサススプリングの交換手順
BMWのエアサススプリング交換は、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業をおすすめします。
参考として、基本的な手順をご紹介します。
STEP
エアーサスペンションシステムの空気を排出
まず、車両のエアサスコンプレッサー用のヒューズを抜き取りコンプレッサーが作動しないようにします。その後BMW純正テスターのISTAを車両と接続しエアーサスペンションシステム上の空気を排出いたします。
この作業により、エアサスペンションシステムの安全な整備が可能になります。
STEP
車両の準備とホイールの取り外し
車両をリフトアップして、ホイールナットを対角順に緩めてホイールを取り外します。
この時、セキュリティーロック用ホイールボルトの場合は、専用アダプターを使用して慎重に作業します。
STEP
古いエアサススプリングの取り外し
▲交換前の劣化しているBMWの純正部品のエアスプリング
エアラインから「シューシュー」という音が聞こえるまで中空ボルトを慎重に緩め、内部の圧力を完全に抜きます。
圧力が抜けてから、エアラインを外し、エアサススプリングを下部コントロールアームと上部の固定部から取り外します。
STEP
新しいエアサススプリングの取り付け
▲交換後のMIESSLER AUTOMOTIVEの新しいエアスプリング
新しいエアサススプリングを取り付け位置に配置し、上部をボディに固定します。
下部をコントロールアームに取り付け、エアラインを接続します。すべてのボルトを指定されたトルクで締め付けます。
STEP
最終確認とシステムの再作動
▲エアサスペンションを取り付けた後の診断
ホイールを元に戻し、ヒューズ再度操差し込み、エアサスペンションシステムを再作動させます。
エンジンを始動してシステムが自動的に充填されることを確認し、テスト走行で動作確認を行います。
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エアサススプリングの交換は高圧システムの取り扱いが必要で、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業を強くおすすめします。
BMWのエアサススプリング交換でよく起こるトラブルQ&A
- エアライン接続不良による圧力漏れトラブル
-
エアラインの接続が不完全だと、走行中に空気圧が徐々に低下して車高が下がり続ける現象が発生します。特にBMWの高圧システムでは、わずかな接続不良でも大きな影響が出るため、エアライン接続部の確実な締め付けが必要です。
- エアサスペンションシステムの作動解除忘れによる事故
-
交換作業前のヒューズ抜き取りによるシステム作動解除を忘れると、作業中にエアサススプリングが圧力充填されて重大な事故につながる危険性があります。BMWのエアサスペンションシステムは高圧のため、必ずシステムを停止してから作業する必要があります。
- 不適切な部品選択による早期故障
-
中華性メーカーなどの粗悪なエアサススプリングを使用すると、圧力仕様や取り付け寸法の若干の違いなどにより、短期間で再故障することがあります。BMWの精密なエアサスペンションシステムには、仕様に適合した専用部品の使用が不可欠です。
- 取り付けトルク不足による脱落事故
-
エアサススプリングの固定ボルトやエアライン接続部の締め付けトルクが不足していると、走行中の振動により徐々に緩んで最終的に脱落する重大事故が発生します。BMW指定の適正トルクでの確実な締め付けが安全運行の基本です。
- エアコンプレッサーの診断不足による連鎖故障
-
エアサススプリング交換時にエアコンプレッサーの状態確認を怠ると、劣化したコンプレッサーが新しいエアサススプリングに過度な負荷をかけて短期間での再故障を招きます。BMWのエアサスペンションシステムは関連部品の総合的な診断が重要です。
BMWにおすすめのエアサススプリング部品メーカーと本記事のまとめ
▲MIESSLER AUTOMOTIVE(メスラー オートモーティブ)のエアスプリング
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MIESSLER AUTOMOTIVE(メスラー オートモーティブ)は、欧州の自動車アフターマーケット市場において、特にエアサスペンションシステムのリビルト(再生)パーツで高い信頼…
BMWのエアサススプリングは、空気圧を利用して車体を支え、快適な乗り心地と車高調整を両立させる重要な部品です。
シャシー警告灯の点灯や車高の異常な低下、エンジン停止時の「シューシュー」という空気漏れ音は劣化のサインであり、交換時期は使用開始から5年程度が目安となります。
症状を放置すると高価なエアコンプレッサーまで故障し、修理費用が大幅に増加する恐れがあるため、警告灯が点灯したら早めに専門工場での点検を受けることが大切です。
部品選びにおいては、コストと品質のバランスを考えるとMIESSLER AUTOMOTIVE(メスラー オートモーティブ)製OEM部品がおすすめです。
MIESSLER AUTOMOTIVEはBMWの純正部品として実際に採用されているメーカーで、純正品質を維持しながら価格を抑えることができる優れた選択肢となります。
BMWの精密なエアサスペンションシステムではエアサススプリングの状態が乗り心地と安全性に直接影響するため、定期的な点検と優しい運転を心がけることで、高額修理を回避しながら快適な乗り心地を維持することができるでしょう。
早期発見・早期交換により、エアコンプレッサーなど関連部品への二次的な損傷を防ぐことができます。なお、部品交換が必要な場合は、品質と保証が確保された正規ルートでの購入をおすすめします。
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