この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、ブレーキパッドの交換時期や適切な部品選びについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
ブレーキパッドは、車が安全に止まるために最も重要な部品の一つで、タイヤの回転を止める役割を担っています。
ブレーキパッドの厚みが薄くなると車が止まるまでの距離が長くなってしまい、重大な事故につながる危険性があるため、適切なタイミングでの交換が不可欠です。
そこで今回は、BMWのブレーキパッドについて、交換のサインの見分け方や部品の選択肢、さらには交換手順とよくあるトラブル事例まで、BMW整備士の経験をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。
BMWユーザーの皆様が安心してお車を運転できるよう、お役に立てれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
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目次
ブレーキパッドとは?基礎知識をわかりやすく解説
▲新しいブレーキパッドを装着する様子
ブレーキパッドとは、ブレーキペダルを踏んだ際にブレーキディスク(ローター)に押し付けられ、摩擦によって車両を減速・停止させる重要な安全部品です。
走行中の運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで制動力を生み出しています。
BMWのブレーキシステムには、先進的な安全技術が数多く組み込まれています。
ブレーキパッドの残量を常時監視する摩耗センサーが標準装備されており、交換時期になると自動的にメーターパネルへ警告を表示します。
さらに、横滑り防止装置と連携して各輪に最適なブレーキ力を配分するシステムや、緊急時にペダル操作を補助するブレーキアシスト機能も搭載されています。
最新モデルではエネルギー回生システムにより、ブレーキ時のエネルギーを電力として回収し、燃費向上に貢献する技術も採用されています。
このような高度なシステムが正常に機能するためには、BMW専用設計の高品質なブレーキパッドの使用が不可欠です。
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不適切なブレーキパッドを使用すると、制動力の低下や警告システムの誤作動を招き、最悪の場合は安全性が大きく損なわれるリスクがあります。
ブレーキパッドの摩耗で起こる主な症状と交換時期
▲警告灯が点灯しているBMW Xシリーズ F48 X1 18i
ブレーキパッドの摩耗が進むと、以下のような症状が現れます。
- メーターパネルやモニターの警告灯が点灯する
- ブレーキを踏んだ際に「ゴーゴー」という金属が擦れるような異音が出る
- ブレーキの効きが悪くなり制動距離が伸びる
これはBMWの精密なセンサーが摩耗限界を検知している重要なサインです。
交換時期については、一般的なBMWモデルで30,000~50,000kmが目安とされています。
ただし、M3やM5などの高性能モデルでは、より頻繁なスポーツ走行によってパッドへの負荷が大きくなるため、やや早めの交換が推奨されています。
X5やX7のような大型SUVでも車両重量の影響で摩耗が早まる傾向にあり、都市部での使用が中心の場合は信号での頻繁な停止によって摩耗が加速することも知られています。
問題を放置するとブレーキパッドが完全になくなり、金属同士が接触してブレーキローターを損傷させ、最悪の場合はブレーキが効かなくなる危険な状態に陥り、修理費用も大幅に増加するため、早めの対応が重要です。
ブレーキパッドの摩耗は、運転スタイルや使用環境によって大きく変わります。優しい運転を心がけることで、ブレーキパッドを長持ちさせることができますよ。
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特定速度域での振動はタイヤ・ホイールのバランス不良、ブレーキング時の振動はローターの歪み、加速時の振動はマウント類の劣化といった症状のパターンから原因をある程度推測することが可能です。ただし、複数の原因が同時に発生しているケースも少なくないため、段階的な診断アプローチが欠かせません。修理費用はホイールバランス調整で8千円程度から、ハブベアリング交換で10万円程度と幅がありますが、タイヤローテーションの定期実施やホイールバランス調整、年1回の総合点検といった予防メンテナンスを行うことで、高額修理を回避しながら快適な乗り心地を維持することができるでしょう。
BMWのブレーキパッドの交換手順
BMWのブレーキパッド交換は、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業を強く推奨します。
参考として、基本的な手順をご紹介します。
STEP
事前準備
▲純正テスターISTA
電動パーキングブレーキを装備している車両では、専用テスターでブレーキシステムを工場モードに設定します。
この設定をしないとブレーキピストンが縮めることが出来ず、無理に力をかけると故障の原因となる可能性があります。
また、ブレーキフルード(ブレーキオイル)を少量タンクから抜き取り、後の作業での溢れを防ぎます。
STEP
ホイールの取り外し
▲ホイールナットを緩める
車をリフトアップして、ホイールナットを外してホイールを取り外します。
この時、ホイールを傷つけないよう慎重に作業します。
複数のホイールを取り外す場合は、どちら側のものかわかるようにマークを付けておきます。
STEP
古いブレーキパッドの取り外し
▲古いブレーキパッドを取り外す
ブレーキキャリパー(ブレーキパッドを挟む部分)を固定しているボルトを外し、古いブレーキパッドとセンサーを取り外します。
この時、部品の清掃も同時に行い、摩耗センサーは必ず新品に交換します。
STEP
専用グリスの塗布
▲ブレーキシステムにグリスを塗布している
新しいブレーキパッドの裏面(摩擦面以外の部分)と、ブレーキシステムの接触面に専用のブレーキグリスを薄く塗布し、異音の発生を防ぎます。
STEP
新しいブレーキパッドの取り付けと最終確認
▲警告灯がリセットされていること、そしてブレーキ液(フルード)の項目をチェック
専用工具を使ってブレーキキャリパーのピストンを適切な位置に戻し、新しいブレーキパッドを取り付けます。
すべての部品を指定されたトルクで締め付け後、ブレーキペダルを数回踏んで縮んだピストンがパッドに当たるようにします。そして専用テスターで警告灯をリセットして、テスト走行で動作確認を行います。
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ブレーキパッドの交換は専用ツールが必要で、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業を強くおすすめします。
BMWのブレーキパッド交換でよく起こるトラブルQ&A
- 電動パーキングブレーキの設定ミスによるシステム故障
-
専用テスターを使用せずにブレーキパッド交換を行った場合、電動パーキングブレーキシステムが故障してしまうことがあります。この状態では車両が正常に走行できず、高額な修理費用が発生する可能性があります。
- キャリパーピストンの押し戻し不良による液漏れ
-
新しいブレーキパッドを装着する際、キャリパーのピストンを専用工具を使わずに押し戻そうとして、ピストンシールを損傷させてしまうトラブルが発生します。結果としてブレーキフルードが漏れ、ブレーキキャリパーシールの交換が必要になることがあります。
- 摩耗センサー損傷による警告灯の誤作動
-
ブレーキパッド交換時に摩耗センサーの配線を損傷してしまったり、センサー自体を交換し忘れることで、新しいパッドを装着したにも関わらずブレーキ警告灯が点灯し続けるトラブルが起こります。再作業が必要となり、余計な時間と費用がかかってしまいます。
- 不適切なグリス使用による摩擦材の摩耗
-
ブレーキパッドの摩擦面に誤ってグリスを塗布してしまったり、専用品以外のグリスを使用することで、パッドの摩擦性能が著しく低下するトラブルが発生します。制動力の不足により重大な事故につながる危険性があります。
- 純正品質に満たない社外部品による早期摩耗
-
価格の安い粗悪な社外ブレーキパッドを使用した場合、摩擦材の品質が劣るため通常よりも早期に摩耗が進行し、頻繁な交換が必要になることがあります。また、ブレーキダストの発生量が多く、ホイールの汚れが深刻化するトラブルも報告されています。
BMWにおすすめのブレーキパッド部品メーカーと本記事のまとめ
▲ATE(アーテ)のブレーキパッド
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BMWのブレーキパッドは、摩擦によって車両を減速・停止させる重要な安全部品です。
メーターパネルの警告灯点灯や、ブレーキ時の「ゴーゴー」という金属音は摩耗のサインであり、交換時期は走行距離30,000~50,000kmが目安となります。
症状を放置するとブレーキパッドが完全になくなり、金属同士が接触してブレーキローターを損傷させ、最悪の場合はブレーキが効かなくなる危険な状態に陥る恐れがあるため、異音や警告灯を感じたら早めに専門工場での点検を受けることが大切です。
部品選びにおいては、コストと品質のバランスを考えるとATE(アーテ)製OEM部品が検討に値する選択肢です。
ATEはBMWの純正部品として実際に採用されているメーカーで、純正品質を維持しながら約20%程度のコストダウンが可能な優れた選択肢となります。
BMWの高性能ブレーキシステムではブレーキパッドの状態が車の制動力を左右するため、定期的な点検と優しい運転を心がけることで、高額修理を回避しながら安全で快適なドライブを維持することができるでしょう。
早期発見・早期交換により、ブレーキローターへの二次的な損傷を防ぐことができます。なお、部品交換が必要な場合は、品質と保証が確保された正規ルートでの購入をおすすめします。
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