この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、バッテリーの交換時期や適切な部品選びについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
バッテリーは、エンジンの始動はもちろん、アイドリングストップ機能や車内のすべての電装品に電力を供給する車の心臓部とも言える重要なパーツです。
バッテリーの劣化が進むとエンジンが始動しなくなったり、走行中に突然エンストを起こしてしまう事もあり、重大な事故につながる危険性があるため、適切なタイミングでの交換が不可欠です。
そこで今回は、BMWのバッテリーについて、交換のサインの見分け方や部品の選択肢、さらには交換手順とよくあるトラブル事例まで、BMW整備士の経験をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。
BMWユーザーの皆様が安心してお車を運転できるよう、お役に立てれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
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目次
バッテリーとは?基礎知識をわかりやすく解説
▲BMWに搭載されているバッテリー
バッテリーとは、エンジンの始動に必要な電力を供給するとともに、ライトやナビゲーション、各種センサーなど車両の電装品に電力を供給する重要なパーツです。
近年のBMWには高度な電子制御システムが組み込まれており、アイドリングストップ機能も標準装備されています。
このシステムに対応するため、EFB(Enhanced Flooded Battery)やAGM(Absorbed Glass Mat)といった高性能バッテリーが採用されています。
EFBバッテリーは、充電受け入れ性能が従来品より向上しており、アイドリングストップによる頻繁なエンジン再始動にも対応できる設計です。
一方、AGMバッテリーはガラス繊維のマットに電解液を吸収させた構造により、優れた耐久性と深放電への耐性を備え、バッテリー液の漏洩リスクも大幅に低減されています。
また、BMWにはバッテリー状態をリアルタイムで監視する管理システムや、減速時のエネルギーを回収して充電に活用するエネルギー回生システムも搭載されています。
これらのシステムが正常に機能するためには、車両仕様に適合したバッテリーを使用することが不可欠です。
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不適合なバッテリーを使用すると、アイドリングストップ機能の停止や電子制御システムの誤作動など、BMW本来の性能を発揮できない可能性があります。
バッテリーの劣化で起こる主な症状と交換時期
▲バッテリー警告灯が点灯した様子
バッテリーが劣化すると、以下のような症状が現れます。
- メーターパネルやモニターにバッテリー警告灯が点灯する
- エンジン始動時にセルモーターの回転が弱くなる
- 「キュルキュル」という音が長く続く
- アイドリングストップ機能が正常に作動しなくなる
これはバッテリー内部の極板や電解液が経年劣化により蓄電能力が低下するためです。
BMWの標準モデルでは4年から5年での交換が目安とされています。
問題を放置するとオルタネーターなど充電系統にも過度な負荷をかけ、修理費用が大幅に増加してしまうため、早めの対応が重要です。
BMWのバッテリー管理システムは非常に精密で、適切なタイミングで警告を出してくれます。警告灯が点いたら、できるだけ早めに点検を受けることをおすすめします。
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「カラカラ」という周期的な金属音はタイミングチェーンの伸び、「キュルキュル」という高音は補機ベルトの劣化、「ゴロゴロ」という異音はベアリング摩耗やエンジンマウントの劣化といった異音のパターンから原因をある程度推測することが可能です。ただし、複数の原因が同時に発生しているケースも少なくないため、段階的な診断アプローチが欠かせません。修理費用は補機ベルト交換で1.5万円程度から、タイミングチェーン交換で30万円程度と幅がありますが、エンジンオイルの定期交換や補機ベルトの点検、適切な暖機運転、年1回の専門点検といった予防メンテナンスを行うことで、高額修理を回避しながらエンジンの寿命を延ばすことができるでしょう。
BMWのバッテリーの交換手順
BMWのバッテリー交換は、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業をおすすめします。
参考として、基本的な手順をご紹介します。
STEP
事前準備と古いバッテリーの取り外し
▲EFBバッテリーを取り外す
まず、エアークリーナーBOXなどの補器類が邪魔になる場合は取り外し、バッテリー端子のカバーを外します。
安全のため、必ずマイナス端子(黒)から取り外し、その後、プラス端子(赤)を取り外します。バッテリー固定クランプを外して古いバッテリーを取り出します。
STEP
新しいバッテリーの設置
▲新しいバッテリーに端子を接続する
新しいバッテリーをバッテリーケースに設置し、バッテリー固定クランプを取り付けます。
今度は取り外しとは逆に、プラス端子(赤)を先に接続し、次にマイナス端子(黒)を接続します。バッテリー端子のカバーを戻し、取り外した補器類も元に戻します。
STEP
バッテリー交換の登録作業
▲バッテリーを取り付けた後の診断
BMW専用テスターのISTAを使用して、車両にバッテリー交換の記録を登録します。
この作業により、バッテリー管理システムが新しいバッテリーを認識し、適切な充電制御を行えるようになります。
STEP
動作確認とエラーメモリー消去
▲エンジンをかけて動作チェックする
エンジンをかけてバッテリーと電気システムが正常に動作しているか確認します。
各電装品(ライト、エアコン、ナビゲーション等)の動作をチェックし、必要に応じてエラーメモリーを消去します。
STEP
最終確認とテスト走行
▲バッテリー交換を終えたBMW 2シリーズ F44 218i
バッテリー警告灯が消灯していることを確認し、アイドリングストップ機能が正常に作動するかテストします。
短距離のテスト走行を行い、すべてのシステムが正常に機能していることを確認して作業完了です。
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バッテリー交換は安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業を強くおすすめします。特にバッテリー交換の登録作業は専用テスターが必要で、この作業を怠ると本来の性能を発揮できません。
BMWのバッテリー交換でよく起こるトラブルQ&A
- バッテリー交換登録作業にの怠りによる充電不良トラブル
-
BMW専用テスター(ISTA)によるバッテリー交換登録を怠ると、バッテリー管理システムが新しいバッテリーを認識せず、適切な充電制御が行われません。結果として新品バッテリーでも充電不足やバッテリー警告灯の点灯が続き、早期のバッテリー劣化を招く事例が頻発しています。
- バッテリー端子の接続不良による電装品トラブル
-
バッテリー端子の締め付けが不十分だと、走行中の振動で接触不良を起こし、ヘッドライトの明るさが不安定になったり、エンジンが突然停止する危険な状況が発生します。特にBMWの精密な電子制御システムでは、わずかな電圧変動でも重大な故障につながる可能性があります。
- バッテリー規格間違いによるアイドリングストップ機能の故障
-
EFBバッテリーが必要な車両に通常の鉛バッテリーを装着すると、アイドリングストップ機能が正常に作動しなくなることがあり、頻繁なエンジン再始動によりスターターモーターに過度な負荷がかかって早期故障を招きます。修理費用が大幅に増加してしまう典型的なトラブルです。
- 配線ショートによる車両火災の危険
-
バッテリー端子を取り外す際の順序を間違えたり、工具がプラス端子とボディに同時に接触すると、大きなスパークが発生してバッテリーや周辺部品を損傷させ、最悪の場合は車両火災につながる危険性があります。BMWの高性能バッテリーは大容量のため、事故時の被害が深刻になりやすいです。
- エラーメモリー消去漏れによる各種システムの誤動作
-
バッテリー交換後にエラーメモリーの消去を怠ると、警告灯の誤点灯などが続き、本来の安全性能を発揮できなくなる危険な状況を招くことがあります。。
BMWにおすすめのバッテリー部品メーカーと本記事のまとめ
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BMWのバッテリーは、エンジンの始動だけでなくアイドリングストップ機能や各種電装品に電力を供給する車の心臓部とも言える重要なパーツです。
バッテリー警告灯の点灯やセルモーターの回転が弱くなる症状は劣化のサインであり、交換時期は4〜5年が目安となります。
症状を放置するとオルタネーターなど充電系統にも過度な負荷をかけ、修理費用が大幅に増加する恐れがあるため、警告灯が点灯したら早めに専門工場での点検を受けることが大切です。
部品選びにおいては、コストと品質のバランスを考えるとVARTA(ヴァルタ)やBanner(バナー)などのOEM部品メーカーが検討に値する選択肢です。
これらのメーカーは純正部品と同等の品質を持ちながら費用を抑えることができ、EFBやAGMといったBMWの高度な電子制御システムに対応したバッテリーを提供しています。
BMWの高性能バッテリーシステムでは適切なタイミングでの交換が不可欠であり、定期的な点検を心がけることで、高額修理を回避しながら安心なカーライフを維持することができるでしょう。
早期発見・早期交換により、充電系統への二次的な損傷を防ぐことができます。なお、部品交換が必要な場合は、品質と保証が確保された正規ルートでの購入をおすすめします。
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