この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、SOSコール用サブバッテリーの交換時期や適切な部品選びについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
SOSコール用サブバッテリーは、緊急時に自動または手動でSOSコールを発信するための独立した電源として機能し、車が止まってしまった時でも生命を守る重要な安全システムです。
このサブバッテリーが劣化すると、緊急時にSOSコール機能が正常に作動しなくなる可能性があるため、適切なタイミングでの交換が重要です。
そこで今回は、BMWのSOSコール用サブバッテリーについて、交換のサインの見分け方や部品の選択肢、さらには交換手順とよくあるトラブル事例まで、BMW整備士の経験をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。
BMWユーザーの皆様が安心してお車を運転できるよう、お役に立てれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
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目次
SOSコール用サブバッテリーとは?基礎知識をわかりやすく解説
▲SOSコール用バッテリーを交換している様子
SOSコール用サブバッテリーとは、緊急通報システム専用の予備電源として搭載されている小型バッテリーです。
車両のメインバッテリーとは独立して動作し、緊急時に確実な通信を確保する役割を担っています。
BMWのSOSコールシステムは、衝突を検知すると自動的にSOSコールセンターに通報し、車両の位置情報と状況を送信する仕組みです。
このシステムはBMW車内通信システムと統合されており、必要に応じて救急・消防・警察への連絡を自動で行います。
サブバッテリーは、事故などで車両の主バッテリーが損傷した場合でも最低30分間は機能を維持できるよう設計されています。
また、緊急時の連絡機能だけでなく、盗難防止や遠隔診断機能の電源としても活用されています。
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一般的な自動車部品と異なり、社外部品や互換品がほとんど市場に流通していないため、実質的にBMW純正部品が唯一の選択肢となっています。
SOSコール用サブバッテリーの劣化で起こる主な症状と交換時期
▲SOSコール異常の表示
SOSコール用サブバッテリーが劣化すると、以下のような症状が現れます。
- ダッシュボードに「SOSコール異常」の警告表示が出る
- SOSボタンを押しても「システムが利用できません」というメッセージが表示される
- 車載ディスプレイにSOSコール関連のエラーメッセージが表示される
これらはサブバッテリーの充電容量が低下し、緊急時に必要な電力を供給できなくなるためです。
BMWにおける交換時期は、一般的に使用開始から3~5年または走行距離60,000~80,000kmが目安です。
問題を放置すると、緊急時にSOSコール機能が完全に使えなくなり、事故や急病時に救助要請ができなくなってしまいますので、早めの対応が重要です。
SOSコール用サブバッテリーの劣化は、使用環境や車の使い方によって大きく変わります。定期的な点検を心がけることで、安全なカーライフを維持できます。
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BMWのSOSコール用サブバッテリーの交換手順
BMWのSOSコール用サブバッテリー交換は、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業をおすすめします。
参考として、基本的な手順をご紹介します。
STEP
ハイマウントストップライト用カバーの取り外し
▲サブバッテリーが取り付けられているルーフライニング
まず、リア中央のヘッドレストを収納して折り畳みます。
次に、ハイマウントストップライト用のカバーパネルをクリップから下方に外して取り外します。
STEP
SOSコントロールユニットへのアクセス
▲サブバッテリーの蓋を開けた様子
固定ボルトを緩めて、コネクターのロックを解除し分離します。
専用工具を使用してクリップを外し、ルーフライニングを最大20mm下げてSOSコントロールユニットにアクセスできるようにします。
STEP
古いサブバッテリーの取り外し
ドライバーを使用してロックを解除し、SOSコントロールユニットを矢印方向に動かして後方へ抜き取ります。
ユニット内のバッテリートレイを開き、古いSOSコール用サブバッテリーをトレイから引き出します。
STEP
新しいサブバッテリーの取り付け
新しいSOSコール用サブバッテリーをバッテリートレイに正しく配置し、バッテリートレイを閉めます。
SOSコントロールユニットを元の位置に挿入し、正しく位置決めしてロックが確実にかかるまで押し込みます。
STEP
最終確認とシステムテスト
▲SOSコール故障コードのリセット
すべての取り外した部品を元通りに組付け、コネクターを接続します。
専用テスターでSOSコール機能が正常に作動するかを確認し、必要に応じて故障コードを消去してカバーを元に戻します。
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SOSコール用サブバッテリーの交換は天井部分の複雑な分解作業が必要で、安全に直結する重要な作業のため、専門の整備工場での作業を強くおすすめします。
BMWのSOSコール用サブバッテリー交換でよく起こるトラブルQ&A
- ルーフライニングの破損による室内への水漏れ
-
SOSコントロールユニットへのアクセスの際に、ルーフライニングのクリップを無理に外そうとして破損させてしまうケースがあります。クリップが破損するとルーフライニングが正しく固定されず、洗車時や雨天時に室内に水が浸入する原因となり、内装の損傷や電気系統の故障を引き起こします。
- バッテリートレイの取り付け不良による接触不良
-
新しいサブバッテリーを取り付ける際に、バッテリートレイの位置が正確でないとサブバッテリーとの接触が不安定になります。この状態では、システムが断続的にサブバッテリーを認識できなくなり、SOSコール機能が不安定に動作して緊急時に正常に作動しない可能性があります。
- 故障コードのリセット不備による警告表示の継続
-
サブバッテリー交換後に専用テスターでの故障コードリセットを行わないと、新しいバッテリーが正常に動作していても「SOSコール異常」の警告表示が消えないままになります。ユーザーはシステムが正常に動作しているかわからず、不安を感じたまま運転することになってしまいます。
- 社外部品の電圧特性不適合による機能不全
-
万が一、安価な社外部品や互換品を使用した場合、電圧特性がBMWの仕様と合わずSOSコールシステムが正常に認識しないことがあります。この場合、サブバッテリーを交換したにも関わらずSOSコール機能が全く動作せず、緊急時にシステムを利用できない状態になってしまいます。
- コネクター接続不良による通信エラー
-
SOSコントロールユニットの組み立て時にコネクターのロックが不完全だと、走行中の振動でコネクターが緩み、SOSコールシステムとの通信エラーが発生します。このトラブルでは間欠的にシステムが動作しなくなり、緊急時にSOSコール機能が利用できない状況が不定期に発生してしまいます。
BMWにおすすめのSOSコール用サブバッテリー部品メーカーと本記事のまとめ
▲BMW 7シリーズ G11 740iのSOSコール用の純正サブバッテリー
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BMWのSOSコール用サブバッテリーは、緊急時に自動または手動でSOSコールを発信するための独立した電源として機能する重要な安全部品です。
ダッシュボードの「SOSコール異常」表示や「システムが利用できません」というメッセージは劣化のサインであり、交換時期は使用開始から3〜5年または走行距離60,000〜80,000kmが目安となります。
症状を放置すると緊急時にSOSコール機能が作動せず、事故や急病時に救助要請ができなくなる恐れがあるため、異常表示が出たら早めに専門工場での点検を受けることが大切です。
部品選びにおいては、SOSコールシステムが車種ごとに専用設計されているため、社外部品や互換品がほとんど市場に流通しておらず、実質的にBMW純正部品が唯一の選択肢となります。
純正部品は価格が高めになりますが、システムの完全な互換性が保証されており、緊急時に確実に機能することが何より重要です。
SOSコール用サブバッテリーは命を守る安全システムの要となるため、定期的な点検を心がけることで、万が一の際にも安心できるカーライフを維持することができるでしょう。
早期発見・早期交換により、緊急時のシステム機能を確実に維持することができます。なお、部品交換が必要な場合は、品質と保証が確保された正規ルートでの購入をおすすめします。
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