BMW F13 640i のエンジン作動時の異音の原因は、オルタネータードライブベルトテンショナーの劣化です。
オルタネータードライブベルトテンショナーは駆動ベルトに適切な張力を与える重要な部品ですが、経年劣化により異音や駆動不良を起こします。
専用スペシャルツールによる詳細な故障診断により劣化したテンショナーを特定し、高品質な純正部品への交換修理を実施いたします。
実際の修理事例では、症状確認から交換作業、エンジンシステム登録までの流れと費用について詳しくご紹介いたします。
同様のエンジン異音トラブルでお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW F13 640i
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW F13 640i |
| 主な症状 | エンジン作動時の異音発生 |
| 使用部品 | オルタネータードライブベルトテンショナー(INA) |
| 部品耐用年数(km数) | 8~10万キロ |
| 車検への影響 | 異音がある場合は検査時に指摘の可能性 |
| 修理費用 | おおよそ44,000円 |
| 納期 | おおよそ1~3営業日 |
修理の概要
目次
エンジン作動時の異音の症状と診断および修理作業
STEP
症状:エンジン作動時の異音とベルト周辺からの音
テンショナーのガタ
お客様のBMW F13 640iでは、エンジン始動時および作動中に異音が発生していました。
詳細なヒアリングにより、オルタネータードライブベルトテンショナー劣化による以下の症状を確認いたします。
- アイドリング時の異音 – 「ガラガラ」という金属音
- 加速時の音の変化 – エンジン回転数に応じて音が大きくなる又は高回転時は音が止まる
- ベルトテンショナーの異常な振動 – エンジン作動中にテンショナーが異常なほど振動する
症状はオルタネータードライブベルトテンショナー内部のベアリング劣化やスプリング機構の劣化により相互に関連し合って発生している複合的な問題です。
放置するとベルトが外れてバッテリー充電不良やエンジンの他の部分の深刻なトラブルにつながる危険な状態となっていました。
あわせて読みたい
エンジン作動時の異音の原因と症状・診断方法を元BMW・MINI整備士が解説
「カラカラ」という周期的な金属音はタイミングチェーンの伸び、「キュルキュル」という高音は補機ベルトの劣化、「ゴロゴロ」という異音はベアリング摩耗やエンジンマウントの劣化といった異音のパターンから原因をある程度推測することが可能です。ただし、複数の原因が同時に発生しているケースも少なくないため、段階的な診断アプローチが欠かせません。修理費用は補機ベルト交換で1.5万円程度から、タイミングチェーン交換で30万円程度と幅がありますが、エンジンオイルの定期交換や補機ベルトの点検、適切な暖機運転、年1回の専門点検といった予防メンテナンスを行うことで、高額修理を回避しながらエンジンの寿命を延ばすことができるでしょう。
STEP
診断:テンショナーの動作確認と専用工具による診断
ベルトを取り外しプーリーを1つずつ異音の確認
症状の根本原因を特定するため、ベルトを取り外し駆動ベルトテンショナー1つずつの点検を実施しました。
オルタネータードライブベルトテンショナーの現在の作動状態とベアリングの状態を正確に把握し、交換の必要性を判断いたします。
- テンショナー張力異常 – 規定値を下回る張力不足状態
- ベアリング異音 – 回転時に異音が発生する状態
- スプリング機構劣化 – 適切な張力を維持できない状態
診断によりオルタネータードライブベルトテンショナー内部のベアリングが劣化し、いつベアリングが破損してもおかしく無い状態でした。
オルタネータードライブベルトテンショナーの劣化が進行すると駆動ベルトが外れてエンジンが停止してしまう危険性があります。
STEP
修理:純正OEMオルタネータードライブベルトテンショナーへの交換
ベルトテンショナー取り外す様子
診断結果を踏まえ、純正の高品質オルタネータードライブベルトテンショナーへの交換修理を実施しました。
純正OEMオルタネータードライブベルトテンショナーは優れた耐久性と精密な張力制御により、BMW車両のエンジンシステムに最適化された製品です。
- ファンシュラウド取り外し – 電動ファンと一緒に脱着
- 駆動ベルト取り外し – 専用ツールでテンショナーを緩める
- テンショナー固定ボルト脱着 – 規定トルクで締付け
- 新品テンショナー取り付け – 純正OEM部品へ確実に交換
交換作業完了後は駆動ベルトの張力確認と異音の有無を点検し、最適な動作状態で動作するよう設定しました。
実車による動作確認により、エンジン異音の完全な解消と駆動ベルトシステムの正常動作を確認いたしました。
あわせて読みたい
オルタネータードライブベルトテンショナー INA(イナ)製の特徴と純正部品との比較
INA製品は、BMWの純正部品として実際に採用されているOEMメーカーであり、純正品と同じ品質基準で製造されながら適正な価格で提供されるという大きなメリットがあります。特にBMWオーナーの皆様にとって、N55エンジン搭載車両における確かな品質と、長期的なメンテナンスコスト削減を両立できるのは、大きな利点と言えるでしょう。純正部品の品質と保証を重視するか、OEM部品のコストパフォーマンスを取るかは、それぞれのオーナーの価値観と車両の使用状況によって判断が分かれるところです。費用面、品質面の双方から見てINA製のパーツは、OEMメーカーとして、最適な選択肢と言えます。
まとめ:BMW F13 640iのオルタネータードライブベルトテンショナー故障診断と修理費用
整備完了後にオルタネータードライブベルトテンショナーの動作確認をおこなっているところ
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW F13 640i |
| 主な症状 | エンジン作動時の異音発生 |
| 使用部品 | オルタネータードライブベルトテンショナー(INA) |
| 部品耐用年数(km数) | 8~10万キロ |
| 車検への影響 | 異音がある場合は検査時に指摘の可能性 |
| 修理費用 | おおよそ44,000円 |
| 納期 | おおよそ1~3営業日 |
修理の概要
今回のBMW F13 640i のオルタネータードライブベルトテンショナー交換修理により、エンジン作動時の異音は解消されました。
エンジン異音の原因はテンショナー内部のベアリング劣化やスプリング機構の劣化が主な原因で、放置すると駆動ベルトが外れてエンジンが停止する危険性があります。
専用ツールによる診断によって、テンショナーの張力異常とベアリング異音を確認し、純正OEM製オルタネータードライブベルトテンショナーへの交換で問題を根本的に解決いたしました。
交換作業では専用スペシャルツールを使用したファンシュラウドの脱着と、規定トルクでの確実な固定など、BMWマニュアルに基づいた正確な手順で実施しています。
異音を放置すると駆動ベルトが外れてエンジンが停止する危険性があるため、早期の対応が不可欠です。
- 専門店による安心修理
- 不動車や事故車でも修理可能
- 見積依頼のみでもOK
GNARLY automobileでは、BMW専門の整備サービスを行っております。故障車や不動車、電子システムに不具合のある車両でも修理可能です。修理費用でお困りの方は、ぜひ一度LINEからお問い合わせください。