MINIをご愛用の皆様の中には、ブレーキパッドの交換をご検討されている方も多いのではないでしょうか。
特に輸入車オーナーにとって、純正ブレーキパッドによる大量のダストや高額な交換費用は、悩みの種となっていることでしょう。
本記事では、そうしたお悩みを軽減する選択肢の一つとして注目されているATE製ブレーキパッドについて、純正部品との比較を交えながらご紹介します。
なお、社外品の使用にはメーカー保証への影響などのリスクも伴うため、慎重な検討が必要です。
性能・コスト・メンテナンス性の観点から、ブレーキパッドの選択肢を客観的に解説いたします。
Daisuke Sakai
この記事を書いたスタッフ
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目次
ATE(アーテ)とは
低ダストブレーキパッドを扱うATE
大前提として、自動車部品には純正部品、OEM部品、社外部品という3つの選択肢が存在します。
| 種類 | 説明 |
|---|
| 純正部品 | 自動車メーカーが自社ブランドで販売している部品です。品質が保証されており、安心して使用できますが、価格は高めです。 |
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| OEM部品 | 自動車メーカーに部品を供給しているメーカーが、自社ブランドで販売している部品です。純正部品と同じ工場、同じラインで製造されていることが多く、品質は純正と同等ですが、価格は純正より安価です。 |
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| 社外部品 | 自動車メーカーとは関係のない、独立した部品メーカーが製造・販売している部品です。価格は純正部品やOEM部品よりも安価な場合が多いですが、品質や適合性にはばらつきがあります。 |
|---|
今回ご紹介するATEは、OEM部品のカテゴリーに属し、一定の品質を維持しながらコストパフォーマンスにも配慮された製品です。
ATEは、ドイツに本社を構える老舗のブレーキシステムメーカーであり、1906年の創業以来、100年以上にわたりブレーキ技術の開発を続けてきました。
同社は、ヨーロッパの自動車メーカーに対してOEM供給を行っている実績あるメーカーです。
特にドイツ車との親和性が高く、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディ、フォルクスワーゲンなど、多くのブランドで採用されています。
2021年時点では、ヨーロッパの自動車の95%以上にATE製品が搭載されており、その高い採用率が信頼性を物語っています。
ATEブランドは、欧州規格「ECE R90」に準拠した製品開発を行っており、安全性と性能の両面で一定の水準を満たした製品を提供しています。
当整備工場でも、純正部品の代替品としてATE製品を採用した実績があり、信頼できるOEM部品メーカーの一つです。
G-PARTS
参考記事:ブレーキパッドに強いATE(アーテ)の歴史と特徴
ATE(アーテ)は、BMW純正ブレーキシステムの技術開発を牽引するドイツの老舗ブレーキ専門メーカーです。G-PARTSでは、BMW純正採用レベルの品質を誇るATE製品を厳選して取…
ATE(アーテ)製のブレーキパッドの特徴

ATEの特徴
- 輸入車の純正パッドに特徴的なホイールダストを極力抑制する低ダスト設計
- ECER90規格をクリアした確実な制動力で安全性を確保
- OEM供給の実績による高い信頼性とコストパフォーマンス
ATEが純正部品の代替品として検討される理由は、OEM部品ならではの特性にあります。
最大のメリットは、輸入車オーナーが悩まされがちなホイールダストの問題を軽減できる点です。
純正部品で発生しやすい大量のダストを抑制し、日常のメンテナンス負担を軽減する効果が期待できます。
さらに、ヨーロッパの安全基準「ECE R90」をクリアした摩擦材を採用することで、実用的な制動力を確保しつつ、価格は純正部品よりも抑えられています。
そのため、性能面で大きな妥協をすることなく、一定のコスト削減が可能です。
ただし、品質面では純正部品に比べて劣る場合がある点には注意が必要です。
また、OEM供給メーカーとしての実績はあるものの、社外品の使用によりメーカー保証の対象外となる可能性があるため、慎重な判断が求められます。
【OEM部品】MINIにおすすめのATE(アーテ)ブレーキパッド
ATEのブレーキパッドは、MINIのOEM部品として信頼性があります。乗り心地を変えずにコストを抑えたい方にはお勧めです。
ATE(アーテ)のブレーキパッドと純正部品の比較
| ブレーキパッド | 純正部品 | OEM部品 |
|---|
| 品質 | ★★★★★ | ★★★★★ |
|---|
| 価格 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
|---|
| 保証 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
|---|
| 入手しやすさ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
|---|
この比較表からも分かる通り、ATE製OEM部品は一定の品質を維持しながら、価格面で優位性を持っています。
制動力に関しては、実用レベルの性能を確保しており、耐久性についても一般的な使用環境であれば問題のない水準です。
これは、ドイツに本社を構える老舗ブレーキシステムメーカーであるATEが、100年以上にわたる技術開発の歴史とOEM供給の実績、さらに欧州規格「ECE R90」を満たす品質管理体制によって実現されています。
一方、純正部品は最高レベルの制動力を誇る反面、耐摩耗性が低くローターへの攻撃性が高いという特性があります。
また、輸入車に多く見られる大量のブレーキダストの発生により、ホイール清掃の頻度が増すなど、日常的なメンテナンス負担も大きくなります。
加えて、価格面ではATE製品と比較して交換費用が高額になる傾向があります。
このように、実用的な性能を求めながらも、ブレーキダストの悩みを軽減し、メンテナンス性とコストを重視する輸入車オーナーにとって、ATEは検討に値する選択肢といえるでしょう。
ただし、メーカー保証への影響や長期的な信頼性に関しては、純正部品に劣る可能性がある点も理解しておく必要があります。
ATE(アーテ)製のブレーキパッドの特徴と純正部品との比較のまとめ
ATEのロゴ
今回のATE製ブレーキパッドの詳細な比較分析を通じて、従来の純正部品以外にも有力な選択肢が存在することをご理解いただけたのではないでしょうか。
実用的な性能を維持しつつ、コストパフォーマンスとメンテナンス性に配慮されたATEは、検討に値するブレーキパッドの選択肢です。
特に輸入車オーナーの皆様にとって、ホイールダストの悩みを軽減しながら、実用的な制動性能とコスト面でのメリットを得られる点は、大きな魅力といえるでしょう。
重要なのは、社外部品の使用にはメーカー保証の対象外となるリスクや、純正部品とは異なる特性による車両への影響が生じる可能性があることを十分に理解した上で判断することです。
適切な検討を加えることができれば、ATE製ブレーキパッドは、コストと性能のバランスを重視するユーザーにとって、有力な選択肢の一つとなる製品といえるでしょう。
【OEM部品】MINIにおすすめのATE(アーテ)ブレーキパッド
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