BMW 2シリーズ F44 218iのエンジンがかからない原因は、EFBバッテリーの劣化です。
EFBバッテリーは充電スピードが早くアイドリングストップ車に適した設計ですが、劣化すると始動不良や機能異常を起こします。
詳細な診断により劣化したバッテリーを特定し、BMW純正OEMメーカーBanner製の高品質EFBバッテリーへの交換修理を実施いたします。
実際の修理事例では、症状確認から交換作業、車両システム登録までの流れと費用について詳しくご紹介いたします。
同様のエンジン始動トラブルでお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW 2シリーズ F44 218i
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW 2シリーズ F44 218i |
| 主な症状 | エンジン始動不良・アイドリングストップ機能異常 |
| 使用部品 | EFBバッテリー(Banner製) |
| 部品耐用年数(km数) | 4〜5年 |
| 車検への影響 | 始動不良時は検査不適合 |
修理の概要
目次
エンジンがかからない症状と診断および修理作業
STEP
症状:エンジン始動不良とアイドリングストップ機能の異常
お客様のBMW 2シリーズでは、エンジン始動時のセルモーター回転力不足とアイドリングストップ機能の動作不良が発生していました。
詳細なヒアリングにより、バッテリー劣化による以下の症状を確認いたします。
- 朝一番の始動性悪化 – セルモーター回転が鈍い状況
- アイドリングストップ不調 – 再始動しない、時間がかかる
- バッテリー警告灯点灯 – 断続的な警告表示
- 長時間クランキング – 通常より始動時間が延長
症状はEFBバッテリーの性能低下により相互に関連し合って発生している複合的な問題です。
放置すると突然のエンジン停止や車検不適合につながる危険な状態となっていました。
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STEP
診断:BMW専用テスターによるバッテリー性能診断
純正テスターISTAでの診断の様子
症状の根本原因を特定するため、BMW専用テスターISTAによる包括的な電気系統診断を実施しました。
EFBバッテリーの現在の性能状態を正確に把握し、交換の必要性を判断いたします。
- 静止電圧10.2V – 基準値を下回る測定値
- 始動時電圧降下 – 10V以下まで低下する状況
診断によりEFBバッテリーが劣化し、セルモーターに十分な電力を供給できていない状態が確認されました。
EFBバッテリーは劣化が進行すると急激に性能が低下する特性があり、交換時期を迎えていることが確定いたしました。
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STEP
修理:Banner(バナー)製 OEMバッテリーへの交換
EFBバッテリーを取り外す様子
新しいバッテリーに端子を接続する
診断結果を踏まえ、BMW純正OEMメーカーBanner製の高品質EFBバッテリーへの交換修理を実施しました。
Banner製EFBバッテリーは優れた充電受入性能と長寿命設計により、BMW車両の電子制御システムに最適化された製品です。
- バックアップ電源接続 – メモリー消去防止の準備
- 古いバッテリー取り外し – マイナス端子から順序良く作業
- 新品バッテリー取り付け – プラス端子から確実に固定
- システム登録 – ISTAによるバッテリー交換記録登録
交換作業完了後はISTAでバッテリー交換情報を車両システムに登録し、最適な充電パターンで動作するよう設定しました。
実車による動作確認により、エンジン始動性能の完全回復とアイドリングストップ機能の正常動作を確認いたしました。
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EFBバッテリー交換の費用とエンジンがかからない故障を防ぐ予防対策
Banner(バナー)製バッテリー
バッテリーを取り付けた後の診断
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | おおよそ60,000円 | おおよそ80,000円 |
| 納期 | おおよそ1営業日 | おおよそ3営業日 |
工賃を含む総費用
今回のBanner製EFBバッテリー交換修理により、お客様が長期間お困りになっていたエンジン始動不良とアイドリングストップ機能の異常は完全に解消されました。
EFBバッテリーは従来のAGMバッテリーよりも劣化の進行が早い特性があり、定期的な点検が特に重要となります。
エンジン始動不良が発生した状態では車検も不適合となるため、早期の対応が不可欠です。
- バッテリー診断は、年1回の定期点検で性能確認を実施する
- EFBバッテリーの交換時期は、一般的に4〜5年が目安
- 始動不良やアイドリングストップ異常を感じたら早期診断を受ける
- バッテリー警告灯点灯時は放置せず専門的な診断を実施する
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