BMW E66 7シリーズ 750Liのエンジンオイル漏れの原因は、シリンダーヘッドカバーガスケットの劣化です。
シリンダーヘッドカバーガスケットは、エンジン内部の高圧オイルを密封する重要なシール部品で、経年劣化により密封性能が低下します。
詳細な診断により漏れ箇所を特定し、Elring製の高品質ガスケットへの交換修理を実施することで、オイル漏れを解消できます。
実際の修理事例では、診断から交換作業までの流れと費用について詳しくご紹介いたします。
同様のオイル漏れトラブルでお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW E66 7シリーズ 750Li
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW E66 7シリーズ 750Li |
| 主な症状 | エンジンオイル漏れ |
| 使用部品 | シリンダーヘッドカバーガスケット(Elring製) |
| 部品耐用年数(km数) | 10~15万キロ |
| 車検への影響 | 漏れ量により検査不適合 |
修理の概要
目次
オイル漏れの症状と診断および修理作業
STEP
症状:エンジンオイル漏れによる明確な不具合
お客様のBMW E66 7シリーズ 750Liでは、エンジン下部からのオイル漏れが発生していました。
詳細なヒアリングにより、段階的に進行する以下の症状を確認いたします。
- 駐車場への滴り跡 – 黒いオイルのシミが地面に残る状況
- エンジンルームからの異臭 – 焼けた油の臭いが車内に侵入
- オイルレベルの低下 – 継続的な漏れによる潤滑不良
- 運転時の不安感 – 常に漏れを意識した不快な運転環境
症状は単独ではなく相互に関連し合い、エンジン全体の健全性を脅かす深刻な問題となっていました。
放置すると火災リスクや車検不適合の要因となるため、早急な対応が必要な状況でした。
STEP
診断:漏れ箇所の特定とガスケット劣化確認
診断の結果、シリンダーヘッドカバーガスケットの劣化がオイル漏れの原因であることが判明しました。
専用機器を使用した詳細な診断により、故障箇所を特定いたします。
- エンジン下部からの詳細観察 – リフトアップによる漏れ箇所特定
- ヘッドカバー周辺の点検 – ガスケット接合部の状況確認
- ガスケット劣化状態の確認 – 密封機能の喪失状況診断
検査により、ガスケットの弾性が完全に失われており、本来の密封機能を果たせない状態を確認しました。
BMW E66モデルのガスケットは、熱サイクルと圧力変化により硬化が進行し、密封性を喪失する特性があります。
診断結果により、シリンダーヘッドカバーガスケットの交換が必要であることが確定いたしました。
STEP
修理:Elring(エルリング)製ガスケットによる交換作業
Elring(エルリング)のシリンダーヘッドカバーガスケット
診断結果を踏まえ、Elring製の高品質ヘッドカバーガスケットによる交換修理を実施しました。
Elringは世界的に認知されたガスケット専門メーカーで、優れた耐熱性と長期耐久性で業界内でも高く評価されています。
- 関連部品の取り外し – エアインテークシステムや点火コイル、ヘッドカバー等の取り外し
- 旧ガスケットの完全除去 – 密着面のクリーニング
- 新品ガスケットの取り付け – 適切な位置決めと規定トルクでの締付け
- 動作確認とテスト – BMW純正テスターISTAによる最終確認
交換部品は純正部品と同等またはそれ以上の密封性能を発揮し、優れたコストパフォーマンスも実現します。
作業完了後の暖機運転では、オイル漏れが完全に解消され、BMW E66 7シリーズ本来の静粛で滑らかなエンジン特性が復活いたしました。
シリンダーヘッドカバーガスケット交換の費用とオイル漏れ防止の対策
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | 約200,000円 | 約350,000円 |
| 納期 | 1週間程度 | 1週間程度 |
工賃を含む総費用
今回のシリンダーヘッドカバーガスケット交換修理により、お客様が長期間悩まされていたエンジンオイル漏れは解消されました。
BMW E66 7シリーズのガスケット交換は専門技術が必要ですが、適切な予防メンテナンスにより故障リスクを大幅に低減できます。
定期的な専門点検と早期対応により、BMW E66 7シリーズ本来の優れたエンジン性能と高い安全性を維持できるでしょう。
- 交換時期は、10〜15万キロまたは年式に応じて定期交換する
- 駐車場でのオイルシミの確認を、日常点検で習慣化する
- エンジンルームからの異臭発生時は、速やかに専門点検を受ける
- オイルレベルの低下が頻繁な場合は、漏れ箇所の詳細診断を実施する
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今回は、BMWのシリンダーヘッドカバーガスケットについて、その重要性から交換時期、部品選びまで詳しく解説いたしました。シリンダーヘッドカバーガスケットはBMWエンジンの正常な動作に必要不可欠な部品であり、適切なタイミングでの交換がエンジンの長寿命化につながります。部品選びでは、純正部品が最も信頼性が高い選択肢ですが、OEM部品のElring(エルリング)製品も一定の品質を保ちながらコストを抑えることができる選択肢となります。50,000~70,000kmを目安に、焦げくさい臭いやオイル漏れの兆候を発見された場合は、エンジンに大きなダメージを与える前に速やかな点検と適切な対処を行うことが重要です。BMWユーザーの皆様が安心で快適なBMWライフを送れるよう、まずは定期的な点検から始めてみてください。
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