【エアサス空気漏れ修理】BMW Xシリーズ F15 X5 35dのリアエアスプリング 故障診断と交換費用
BMW Xシリーズ F15 X5 35dのエアサスペンションで車両の傾きが発生する原因は、リアエアスプリングのエア漏れです。
エアスプリングのベローズ部分は長年の使用でゴム素材が劣化し、ヒビ割れや亀裂による機能不全を起こします。
詳細な診断により故障箇所を特定し、BILSTEIN製の高品質エアスプリングへの両側交換修理を実施しました。
実際の修理事例では、診断から交換作業までの流れと費用について詳しくご紹介いたします。
同様のエアサス不具合でお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW Xシリーズ F15 X5 35d
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW Xシリーズ F15 X5 35d |
| 主な症状 | 車両の傾き・エア漏れ |
| 使用部品 | エアスプリング(BILSTEIN製) |
| 部品耐用年数(km数) | 8〜12万キロ |
| 車検への影響 | 機能不全時は検査不適合 |
修理の概要
目次
エアサス空気漏れの症状と診断および修理作業
STEP
症状:車両の傾きとエアサス機能不全による乗り心地悪化
お客様のBMW X5では、車両の異常な傾きと乗り心地の悪化が発生していました。
詳細なヒアリングにより、段階的に進行する以下の症状を確認いたします。
- 車両の傾き – 長時間駐車後の片側沈み込み
- 乗り心地悪化 – 段差で異常に跳ねる動作
- 走行不安定 – 走行中の異常な揺れと不快感
- 車高低下 – エンジン停止後の車高維持不良
症状はエアスプリングの密閉性能低下とエアサスペンション機能不全を示すサインです。
放置すると車検不適合となり、運転時の安全性にも深刻な影響を与える危険な状態でした。
STEP
診断:エアスプリング単体テストによる原因特定
診断の結果、リアエアスプリングのベローズ部分からのエア漏れが原因であることが判明しました。
専用機器を使用した詳細な診断により、故障箇所を特定いたします。
- 詳細ヒアリング – 症状発生パターンの把握
- 目視点検 – 車両傾きと外観確認
- 単体テスト – エアスプリング圧力テスト
検査によりベローズ部分のゴム素材劣化とヒビ割れからの継続的なエア漏れを発見しました。
エアサスペンション車両では左右の特性差を防ぐため、両側同時交換が推奨されます。
診断結果により、リアエアスプリングの交換が必要であることが確定いたしました。
STEP
修理:BILSTEIN(ビルシュタイン)製 高品質エアスプリング両側交換作業
BILSTEIN製のエアスプリング
診断結果を踏まえ、BILSTEIN製の高品質エアスプリングによる両側交換修理を実施しました。
BILSTEIN(ビルシュタイン)は世界トップクラスの技術力を誇るサスペンション専門メーカーです。
- 車両リフトアップ – 安全な作業環境の確保
- 旧部品取り外し – 適切なエア抜きと慎重な作業
- 新部品取り付け – 正確な位置決めと締め付け
- システム調整 – 初期化・エア充填・バランス調整
BILSTEIN製部品は優れた耐久性と安定した性能で、BMW X5の厳格な品質基準を満たしています。
作業完了後の試運転では車両の傾きが完全に解消され、BMW X5本来の快適な乗り心地が復活いたしました。
リアエアスプリング交換の費用とエアサス空気漏れを防ぐ予防対策
エアスプリング交換時の作業風景
エアスプリング 新品(左)劣化(右)
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | 約120,000円 | 約200,000円 |
| 納期 | 1週間程度 | 2週間程度 |
工賃を含む総費用
今回のリアエアスプリング交換修理により、お客様が長期間お困りになっていた車両の傾きとエア漏れを解決いたしました。
BMW X5のエアスプリング交換は専門技術が必要ですが、適切な予防メンテナンスにより故障リスクを大幅に低減できます。
定期的な専門点検により、BMW X5本来の優れた性能と快適性を長期間維持できるでしょう。
- エアサス点検は、年1回または20,000km走行ごとに実施する
- 長時間駐車後の車高チェックを月1回程度実施する
- 異常な車両挙動や傾きを感じたら即座に専門診断を受ける
- エアスプリング交換時期の目安は8〜12万キロを参考にする
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BMWのエアサススプリング交換において、コストと品質のバランスを重視するなら、MIESSLER AUTOMOTIVE(メスラー オートモーティブ)製のOEM部品がおすすめです。 BMWの純正部品として実際に採用されているメーカーで、純正品質を維持しながら価格を抑えることができる優れた選択肢となります。 エアサススプリングには電子制御システムや車高調整機能、エネルギー回生システムなど、BMWの多くの先進技術が関連しているため、仕様に適合した信頼性の高い部品選択が安全運転の基本となります。 交換時期は3年~5年を目安とし、シャシー警告灯の点灯や車高の異常な低下が交換のサインで、これらの症状を放置すると高価なエアコンプレッサーまで故障して修理費用が大幅に増加する危険性があります。 交換作業には高圧システムの取り扱いや専用工具が必要なため、信頼できる整備工場での作業が安全かつ確実です。 BMWの精密なエアサスペンションシステムでは、エアサススプリングの状態が乗り心地と安全性に直接影響するため、警告灯点灯時の早めの対応で快適なカーライフを実現できます。
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