MINI F55 COOPERのブレーキが効かない原因は、ブレーキパッドの摩耗による制動力低下です。
ブレーキパッドは走行距離に応じて徐々に摩耗し、適切なタイミングでの交換を怠ると安全性の大幅な悪化を招きます。
今回は走行距離45,000kmを超えたMINI F55 COOPERのブレーキパッド摩耗警告に対し、ATE製高品質ブレーキパッドによる交換修理を実施しました。
実際の修理事例では、診断から交換作業までの流れと費用について詳しくご紹介いたします。
同様のブレーキトラブルでお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
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BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするMINI F55 COOPER
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | MINI F55 COOPER |
| 主な症状 | ブレーキパッド摩耗による制動力低下 |
| 使用部品 | ブレーキパッド・センサー(ATE製) |
| 部品耐用年数(km数) | 30,000~50,000km |
| 車検への影響 | 残厚不足時は検査不適合 |
修理の概要
目次
ブレーキ効かない症状と診断および修理作業
STEP
症状:制動力低下とブレーキ鳴きの確認
新しいブレーキパッド(左)と摩耗したブレーキパッド(右)
お客様のMINI F55では、ブレーキペダルを踏んだ際の制動力低下と異音が発生していました。
詳細なヒアリングにより、段階的に進行する以下の症状を確認いたします。
- 警告灯点灯 – エンジン始動時や停止時に毎回警告が実施される
- ブレーキ鳴き – 低速時にキーキー音が発生
- 不安感 – 緊急時の制動性能に対する懸念
これらの症状はブレーキパッドの摩耗進行を示すサインです。
放置すると制動距離の延長や緊急時の制動不能につながる危険な状況となっていました。
STEP
診断:専用診断機による摩耗状況の詳細確認
MINI純正テスターであるISTAによる診断
MINI専用診断機ISTAを使用した詳細なシステム診断を実施しました。
電子摩耗センサーの確認により、フロント・リア両方のブレーキパッドが摩耗限界に達していることが判明いたします。
- ISTA診断 – ブレーキパッドセンサー破断による故障コード確認
- リフトアップ点検 – ホイール取り外しによる目視確認
- 残厚測定 – 規定値(2-3mm)との比較検査
- ローター点検 – 摩耗状況の測定
検査の結果、ブレーキパッドの残厚が新品時(12-15mm)より大幅に減少していることを確認しました。
ブレーキローターは軽微な摩耗痕のみで、研磨や交換は不要と判断いたしました。
STEP
修理:ATE(アーテ)製高品質ブレーキパッド・センサー交換作業
ATEの低ダストブレーキパッド
診断結果を踏まえ、ATE製高品質ブレーキパッドとセンサーによる交換修理を実施しました。
ATEはMINI純正ブレーキパッドのOEMメーカーとして長年の実績を持つ信頼できるドイツメーカーです。
- 車両準備 – リフトアップと専用工具準備
- 古いパッド取り外し – キャリパーピストン圧縮作業
- ATE製パッド取り付け – 適切なグリス塗布と規定トルク(35Nm)で固定
- 動作確認 – 制動テストとペダルフィーリング確認
ATE製ブレーキパッドは優れた摩擦特性と低ダスト性能で業界内でも高く評価されています。
交換完了後、MINI F55本来の確実で安定した制動性能が見事に復活いたしました。
低ダストブレーキパッド交換の費用とブレーキ性能低下を防ぐ予防対策
ブレーキパッドにグリスを塗布する様子
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | おおよそ40,000円 | おおよそ60,000円 |
| 納期 | おおよそ3営業日 | おおよそ5営業日 |
工賃を含む総費用
今回のブレーキパッド交換修理により、お客様が不安に感じられていた制動力低下と異音は解消されました。
MINI F55のブレーキパッドは30,000〜50,000kmでの交換が推奨され、摩耗限界を超過すると制動距離の延長やローター損傷リスクが増加します。
適切なタイミングでの交換により、MINI F55本来の優れた制動性能と高い安全性を維持できるでしょう。
- 定期点検は、30,000km走行ごとまたは年1回実施する
- 制動時の異音やペダルフィーリング変化を感じた場合は早期点検を受ける
- 車検前には必ずブレーキパッド残厚の確認を行う
- 急制動を避け、エンジンブレーキを併用した優しい運転を心がける
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【MINI(ミニ)におすすめのブレーキパッド】交換時期や手順をMINI(ミニ)整備士が解説
MINIのブレーキパッド選択において、コストと品質のバランスを重視するなら、ATE(アーテ)製のOEM部品がおすすめです。MINIの純正部品として実際に採用されているメーカーで、純正品質を維持しながら約20~30%のコストダウンが可能な優れた選択肢となります。交換時期は30,000~50,000kmを目安とし、警告灯の点灯や「ゴーゴー」という異音が交換のサインで、放置するとブレーキディスクの損傷による高額修理につながる危険性があります。交換作業には専用工具と高度な技術が必要なため、信頼できる整備工場での作業が安全かつ確実です。MINIの先進的なブレーキシステムでは、ブレーキパッドの状態が車両全体の安全性能を左右するため、警告灯点灯時の早めの対応で安心なカーライフを実現できます。MINIユーザーの皆様が、十分な情報に基づいて適切な判断を行い、安全で快適なカーライフを継続できるよう、この記事が参考になれば幸いです。
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