この記事をご覧のBMWユーザーの皆様の中には、エンジンオイルの選び方や交換時期について気になっている方も多いのではないでしょうか。
エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑、冷却、清浄、密閉などの重要な役割を担っており、車の心臓部であるエンジンの性能と寿命を決定する最も重要な部品の一つです。
質の悪いエンジンオイルや交換時期を過ぎたオイルを使い続けると、エンジンの焼き付きや重大な故障を引き起こし、修理費用が大幅に増加してしまう危険性があるため、適切なタイミングでの交換が不可欠です。
そこで今回は、BMWのエンジンオイルについて、適切な選び方から交換時期の見分け方、さらには交換手順まで、BMW整備士の経験をもとに分かりやすく解説してみたいと思います。
BMWユーザーの皆様が安心してお車を運転できるよう、お役に立てれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
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目次
エンジンオイルとは?基礎知識をわかりやすく解説
▲エンジンオイル交換のためリフトアップしている様子
エンジンオイルとは、エンジン内部で金属部品同士の摩擦を軽減する「潤滑」をはじめ、冷却・密封・清浄・防錆といった複数の重要な役割を担う、エンジンの生命線ともいえるオイルです。
BMWのエンジンオイルシステムには、ドイツの先進技術を結集した高性能な監視機能が搭載されています。
多くのBMWには、エンジンオイルの劣化状態を自動で分析するサービスインターバル表示機能が備わっており、運転状況や走行条件に応じて最適な交換タイミングをダッシュボードに表示します。
さらに、高精度なオイル温度センサーと圧力センサーが連携し、エンジンの負荷や回転数に合わせてオイル循環を自動調整する仕組みも特徴的です。
最新のBMWでは、可変バルブタイミング機構(VANOS)やターボチャージャーといった高度な機能が組み込まれ、エンジン性能を最大限に引き出すため、オイルの流れと圧力を電子制御で緻密に管理しています。
このような精密なシステムを持つBMWでは、適切な品質基準を満たしたエンジンオイルの使用が車両の性能維持に不可欠です。
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基準を満たさないエンジンオイルを使用すると、VANOSやターボチャージャーなどの精密機構に悪影響を及ぼし、本来の走行性能を発揮できなくなる恐れがあります。
エンジンオイルの劣化で起こる主な症状と交換時期
▲エンジンオイル交換時期超過の警告灯
エンジンオイルが劣化すると、以下のような症状が現れます。
- iDriveディスプレイに「エンジンオイル交換」の表示が現れる
- エンジンから「カタカタ」や「ガラガラ」といった金属音が聞こえる
- アイドリング時のエンジン回転が不安定になる
- 加速時の反応が鈍くなる
これはオイルの潤滑性能が低下し、エンジン内部の金属部品同士の摩擦が増加するためです。
BMWにおける交換時期は、標準モデルでは走行距離10,000~15,000kmまたは1年が目安ですが、Mシリーズなどの高性能モデルでは高負荷運転が多いため、より短い交換サイクルが推奨されています。
BMW X5やX7のような大型モデルでは車両重量によりエンジンへの負荷が増大し、都市部での頻繁なストップ・アンド・ゴーや渋滞走行では劣化が早期に進行する傾向があります。
問題を放置するとエンジン内部の重要部品まで損傷し、修理費用が大幅に増加するため、早めの対応が重要です。
BMWのサービスインターバル表示は非常に精密で、適切なタイミングで警告を出してくれます。表示が現れたら、できるだけ早めに点検を受けることをおすすめします。
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駐車場のオイルシミや焦げた臭い、青白い排気ガス、オイル量の異常な減少といった症状から、漏れの発生をいち早く察知することが可能です。ただし、ヘッドカバーガスケットやオイルパン、オイルフィルターハウジングなど複数箇所から同時に漏れが発生しているケースも少なくないため、専門的な診断により根本原因を特定することが欠かせません。修理費用は漏れ箇所により3万円程度から20万円程度と幅がありますが、定期的なオイル交換やオイルレベルの確認、エンジンルームの目視点検といった予防策を行うことで、高額修理を回避しながらエンジンの寿命を延ばすことができるでしょう。
BMWのエンジンオイルの交換手順
BMWのエンジンオイル交換は、高度な電子システムのリセット作業を含む専門的な整備作業のため、専門の整備工場での作業をおすすめします。
参考として、基本的な手順をご紹介します。
STEP
エンジンを適温まで暖機する
▲エンジンを適温まで暖機する
まず、エンジンを5~10分程度アイドリング運転して、エンジンオイルの粘度を下げます。
これは、古いオイルを完全に排出するための重要な準備作業です。
STEP
古いオイルを完全に排出する
▲古いエンジンオイルを輩出する
車をリフトアップして、ドレンボルトを外して古いオイルを完全に排出します。
この時、オイルフィルターも同時に交換し、エンジン内部の汚れも一緒に取り除きます。
STEP
新しいエンジンオイルを注入する
▲BMW 6シリーズ E63 650iのエンジンオイルを交換する
BMW認証を取得した新しいエンジンオイルを、車種ごとに定められた規定量まで注入します。
オイルレベルゲージで適正量を確認しながら、慎重に作業を進めます。
STEP
サービスインターバルをリセットする
▲テスターにてサービスインターバルをリセットする
BMW専用の診断機を使って、車両のサービスインターバル表示をリセットします。
これにより、次回のオイル交換時期が正確に表示されるようになります。
STEP
動作確認と最終点検
▲エンジンを始動してアイドリング状態で数分間運転
エンジンを始動してアイドリング状態で数分間運転し、オイル漏れがないか確認します。
警告灯が消灯していることを確認し、テスト走行で動作確認を行います。
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エンジンオイル交換は車の心臓部に関わる重要な作業のため、専門の整備工場での作業を強くおすすめします。サービスインターバルのリセット作業も専用診断機が必要になります。
BMWのエンジンオイル交換でよく起こるトラブルQ&A
- サービスインターバルリセット不良による誤った交換時期表示
-
エンジンオイル交換後にサービスインターバルのリセット作業を怠ると、車両が古いオイルのままと認識し、実際の交換時期と表示が一致しなくなります。この結果、本来交換不要な時期に警告が出続けたり、逆に交換が必要なタイミングで警告が出ないという事態が発生します。
- BMW認証を受けていないオイル使用による性能低下
-
BMW Longlife認証を取得していない一般的なエンジンオイルを使用すると、VANOSシステムやターボチャージャーが正常に動作せず、エンジン性能の低下やアイドリング不調が発生することがあります。特に高性能モデルでは、認証外オイルによる早期劣化が問題となります。
- オイル量不足による圧力警告灯の点灯
-
エンジンオイル交換時に規定量より少ない量しか注入しなかった場合、走行中にオイル警告灯が点灯することがあります。BMWの高精度センサーが圧力不足を検知するためで、放置するとエンジン内部の潤滑不良による重大な損傷につながる危険性があります。
- オイルフィルター交換忘れによる早期オイル劣化
-
エンジンオイルのみを交換してオイルフィルターの交換を怠ると、古いフィルターに残った汚れが新しいオイルを早期に劣化させてしまいます。結果として、通常の交換サイクルよりも早くオイルが黒く汚れ、エンジン性能に影響を与えることがあります。
- ドレンボルトの締め付け不良によるオイル漏れ
-
ドレンボルトの締め付けトルクが不適切だと、走行中の振動でボルトが緩み、エンジンオイルが漏れ出す事故が発生します。オイル不足によるエンジン焼き付きのリスクがあり、特にBMWでは精密なトルク管理が要求されるため、専門知識なしの作業は危険です。
BMWにおすすめのエンジンオイルメーカーと本記事のまとめ
▲当整備工場で使用しているFUCHSのエンジンオイル
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FUCHS TITAN GT1 FLEX 3 SAE 5W-40
BMWのエンジンオイルは、エンジン内部の潤滑・冷却・清浄といった重要な役割を担い、VANOSやターボチャージャーなどの精密機構を正常に動作させるために不可欠な存在です。
iDriveディスプレイの「エンジンオイル交換」表示や、エンジンからの「カタカタ」という金属音は劣化のサインであり、交換時期は走行距離10,000~15,000kmまたは1年が目安となります。
症状を放置するとエンジン内部の重要部品まで損傷し、修理費用が大幅に増加する恐れがあるため、警告表示が現れたら早めに専門工場での点検を受けることが大切です。
オイル選びにおいては、コストと品質のバランスを考えるとFUCHS TITAN GT1 FLEX 3 SAE 5W-40が検討に値する選択肢です。
FUCHSはBMW Longlife-04認証を取得した高品質化学合成オイルで、純正オイルと同等の性能基準を満たしながら価格を抑えることができます。
BMWの高性能エンジンシステムではエンジンオイルの状態が車両性能に直接影響するため、サービスインターバル表示を活用した定期的な交換を心がけることで、高額修理を回避しながら快適な走行性能を維持することができるでしょう。
早期発見・早期交換により、エンジンや周辺部品への二次的な損傷を防ぐことができます。なお、オイル交換が必要な場合は、品質と保証が確保された正規ルートでの購入をおすすめします。
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