【オイル漏れ修理】BMW E90 3シリーズ 320iのエンジン 故障診断と交換費用
BMW E90 3シリーズ 320iのエンジンチェックランプが点灯し、白煙とオイル漏れが発生した重大な故障事例です。
エンジンチェックランプは単なる軽微なトラブルではなく、エンジン制御システムが深刻な異常を検知した重要な警告サインです。
詳細な診断により、エンジン本体に致命的な損傷が発見され、エンジン載せ替えが必要な状況であることが判明しました。
BMW純正テスターISTAを使用した専門診断から、優良中古エンジンによる載せ替え作業まで、総合的な修理を実施いたします。
同様のエンジンチェックランプ点灯でお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW E90 3シリーズ 320i
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW E90 3シリーズ 320i |
| 主な症状 | エンジンチェックランプ点灯・白煙・オイル漏れ |
| 使用部品 | 中古エンジン・OEMパーツ・純正パーツ |
| 部品耐用年数(km数) | 10〜15万キロ |
| 車検への影響 | エンジンチェックランプ点灯時は検査不適合 |
修理の概要
目次
オイル漏れの症状と診断および修理作業
STEP
症状:エンジンチェックランプ点灯と複数の重大な異常
お客様のBMW E90では、エンジンチェックランプの点灯とともに複数の深刻な症状が同時発生していました。
これらの症状は相互に関連し合い、エンジン全体の機能を著しく低下させている状況です。
- エンジンチェックランプの点灯 – メーターパネルに常時表示
- マフラーからの白煙 – 冷却水のエンジン内部漏れ込み
- エンジンオイル漏れ – 複数箇所からの顕著な漏れ
- 冷却水の漏れ – 冷却システム全体の機能低下
白煙の発生はシリンダーヘッドガスケットの破損を示し、オイル漏れと冷却水漏れはエンジン各部のシール劣化を表しています。
これらの症状を放置すると完全なエンジン破損に至る危険性があり、早急な対応が不可欠でした。
STEP
診断:BMW純正テスターによる精密診断とエンジン損傷の特定
BMW純正テスターであるISTAによる診断
エンジンチェックランプ点灯の原因特定のため、BMW純正テスターISTAによる専門診断を実施しました。
詳細な検査により、エンジン内部の複数箇所に深刻な損傷が発見されました。
- BMW純正テスターISTAによる診断 – エンジン制御システムの詳細確認
- 実車目視点検 – エンジンルーム内各部の漏れ確認
- 圧縮テスト・リークテスト – エンジン内部損傷の特定
- 総合評価 – 修理方法の決定と見積り作成
診断の結果、シリンダーヘッドガスケットの破損とエンジンブロック自体の損傷が確認されました。
部分的な修理では確実な修復が困難なため、エンジン載せ替えが最適な修理方法と判断いたしました。
STEP
修理:優良中古エンジンによる載せ替えと総合整備
エンジン載せ替え時の作業風景
厳選された優良中古エンジンを使用し、関連部品の新品交換を含む総合的な修理を実施しました。
単純な載せ替えではなく、今後の長期信頼性を確保するための包括的な整備を行います。
- 優良中古エンジンの厳選 – 走行距離・整備履歴・圧縮値の確認
- 既存エンジンの取り外し – 専用工具による慎重な作業
- 新品部品への交換 – ガスケット・シール類・ホース類
- システム調整と試運転 – BMW純正テスターによる最適化
OEMパーツと純正パーツを適切に組み合わせ、コストパフォーマンスと信頼性を両立した修理を実現しました。
修理完了後は、エンジンチェックランプの完全消灯、白煙の消失、すべての漏れの停止を確認し、BMW E90本来の性能が復活いたしました。
エンジン交換の費用とオイル漏れを防止する予防対策
載せ替える優良中古のエンジン
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | 約500,000円 | 約1,500,000円 |
| 納期 | 1~2週間程度 | 1~2週間程度 |
工賃を含む総費用
今回のエンジン載せ替えにより、お客様が長期間悩まされていたエンジンチェックランプとすべての関連症状が完全に解消されました。
BMW E90のエンジンチェックランプ点灯時は車検不適合となるため、早期の専門診断と修理対応が必要です。
適切な予防メンテナンスにより、今回のような大規模修理を避けることも可能な場合が多くあります。
- エンジンチェックランプ点灯時は、速やかにBMW専用テスターによる診断を受ける
- エンジンオイル交換は、5,000km~7,500kmまたは6ヶ月ごとに実施する
- 冷却水の定期点検を実施し、漏れや減少を早期発見する
- 白煙やオイル漏れを発見した場合は、運転を控え専門点検を受ける