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サーモスタット関連の記事一覧– tag –

サーモスタットとは、エンジンの冷却システムにおいて冷却水の流れを調整し、エンジンが適切な温度で動作するように制御する部品です。BMWやMINIの車両では、高精度な温度管理が求められるため、サーモスタットの動作がエンジン性能や燃費に大きく影響を与えます。

サーモスタットは、冷却水の温度が一定の範囲を超えると弁が開き、ラジエーターへ冷却水を送ることでエンジンの温度を調整します。逆に、冷却水が低温の場合は弁を閉じ、エンジン内に留めることで適切な暖機運転を行います。これにより、エンジンが過度に冷却されることなく、最適な動作温度を維持することが可能になります。

しかし、サーモスタットが故障すると、弁が開閉せずに冷却水が適切に循環しなくなり、オーバークールやオーバーヒートの原因となることがあります。特に弁が開いたままの状態になると、エンジンが適正温度に達する前に冷却され、燃費の悪化やパワー不足が発生することがあります。反対に弁が閉じたままになると、冷却が行われずエンジン温度が異常に上昇し、重大な故障につながる可能性があります。

BMWやMINIの車両では、電子制御式サーモスタットが採用されているモデルもあり、より精密な温度管理が可能になっています。定期的な点検を実施し、異常が見られた場合は早めの交換を行うことで、エンジンの健康を維持し、快適な走行を楽しむことができます。

こちらでは、元BMW/MINI正規ディーラーの整備士によるサーモスタットに関する様々な記事をご覧いただけます。少しでも整備の参考になれば幸いです。