MINI クーパーS R53のエンジンルームから聞こえる異音の原因は、ベルトテンショナーの劣化です。
ベルトテンショナーは補機ベルトの張力を維持し、振動を吸収する重要な部品で、劣化すると不快な異音が発生します。
今回の修理事例では、ダンパー部分のラバーマウント破損が原因であることが判明し、INA製の高品質なベルトテンショナーによる交換修理を実施しました。
診断から交換作業までの詳細な流れと費用について、実際の修理事例をもとにご紹介いたします。
同様のエンジン異音でお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするMINI クーパーS R53
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | MINI クーパーS R53 |
| 主な症状 | エンジンルームからのディーゼルエンジンのような異音 |
| 使用部品 | ベルトテンショナーアッセンブリー(INA製) |
| 部品耐用年数(km数) | 6〜8年または60,000km |
| 車検への影響 | 異音発生時は要注意 |
修理の概要
目次
エンジン異音の症状と診断および修理作業
STEP
症状:ディーゼルエンジンのような不快な異音とエンジン振動
MINI(ミニ)のエンジンのイメージ写真
お客様のMINI クーパーS R53では、エンジンルームから通常とは異なる不快な異音が発生していました。
詳細なヒアリングにより、段階的に悪化する以下の症状を確認いたします。
- 金属的な異音 – ディーゼルエンジンのような重厚な音
- 継続的な発生 – エンジン始動時から持続的に音が発生
- 回転数に関係なく発生 – アイドリング時も走行時も同様
- エンジン振動の増大 – 車体全体への振動伝達
症状はベルトテンショナーのダンパー機能低下を明確に示すサインです。
放置すると補機ベルトシステム全体の不安定化や、他部品の早期劣化を招く危険な状況となっていました。
STEP
診断:ベルトテンショナーの詳細診断とラバーマウント破損の特定
純正テスターISTAでの診断の様子
診断の結果、ベルトテンショナーのダンパー部分にあるラバーマウントの完全な破損が判明しました。
専用機器と目視点検により、故障箇所を正確に特定いたします。
- 症状ヒアリング – 異音の発生タイミングと特徴の確認
- 実車テスト – エンジン運転状態での異音確認
- 目視点検 – エンジンルーム内の詳細検査
- ラバーマウント確認 – ベルトテンショナーの破損状況調査
ベルトテンショナーのラバーマウントが完全に切断しており、本来のダンパー機能を全く果たせない状態でした。
MINI R53のスーパーチャージャーエンジンは高回転域での使用が多く、ベルトテンショナーへの負荷が大きくなりやすい特性があります。
診断結果により、ベルトテンショナーアッセンブリーの交換が必要であることが確定いたしました。
STEP
修理:INA(イナ)製高品質ベルトテンショナーによる交換作業
INAのベルトテンショナーのイメージ画像
診断結果を踏まえ、シェフラーグループのINA製高品質ベルトテンショナーアッセンブリーによる交換修理を実施しました。
INA製部品は純正同等品質で優れた耐久性を誇り、長期的な信頼性を確保できます。
- 補機ベルト取り外し – 適切な手順での脱着作業
- 旧ベルトテンショナー取り外し – 破損状況の確認
- 新品テンショナー取り付け – 規定トルクでの確実な固定
- ベルト張力調整 – 適正値への精密調整
- 作動確認 – エンジン運転テストと異音解消確認
作業完了後の試運転では異音が完全に解消され、本来のMINI クーパーS R53らしい滑らかなエンジン音が復活いたしました。
INA製ベルトテンショナーの優れたダンパー性能により、エンジン振動も大幅に改善されました。
ベルトテンショナー修理の費用とエンジン異音防止の対策
当整備工場でのイメージ画像
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | 約45,000円 | 約65,000円 |
| 納期 | 2~3日程度 | 2〜3日程度 |
工賃を含む総費用
今回のベルトテンショナー交換修理により、お客様が長期間お困りになっていたエンジン異音を完全に解決いたしました。
MINI クーパーS R53のベルトテンショナーは高回転エンジンの振動を効果的に抑制する重要部品ですが、適切な予防メンテナンスにより故障リスクを大幅に低減できます。
定期的な点検と早期対応により、MINI本来の優れたエンジン性能と快適性を長期間維持できるでしょう。
- 補機ベルトの点検は、年1回または20,000km走行ごとに実施する
- エンジンルームからの異音発生時は、速やかに専門点検を受ける
- 高回転域での連続運転は控えめにし、エンジンへの負荷を軽減する
- 車検や定期点検時にベルトテンショナーの状態確認を依頼する
- 専門店による高額買取
- 不動車や事故車なんでも買取
- 査定依頼のみでもOK
GNARLY automobileでは、BMW専門の買取サービスを実施しております。故障車や不動車、電子システムに不具合のある車両でも高額で買取いたします。修理費用でお困りの方は、是非一度、無料査定からお問い合わせください。