BMWは、その高い走行性能、洗練されたデザイン、そしてラグジュアリーな乗り心地から、世界中で多くのドライバーを魅了し続けています。
しかし、そんなBMWにも故障しやすい部位やメンテナンスのポイントが存在します。
特に、日本特有の高温多湿な気候が、ゴムや樹脂製部品の劣化を加速させ、思わぬトラブルを引き起こすことも少なくありません。
さらに、BMWの部品は高品質で精密な設計が施されているため、修理や交換にかかる費用が高額になりがちです。
特にエンジン周辺や電子制御システムの不具合は、専門的な技術と純正部品が必要となるため、修理費用が数十万円に及ぶことも珍しくありません。
今回は、BMWの故障で特に注意すべき部位やその原因、そして早期に対処するためのポイントを詳しくご紹介します。
故障のメカニズムを理解し、適切なメンテナンスを心がけることで、BMWの最高のパフォーマンスを長く楽しむためのヒントをお伝えします。
愛車の状態を把握し、安心してドライブを楽しむための一歩を踏み出しましょう。
BMWが故障しやすいと言われる主な要因
BMWをはじめとする輸入車は、メンテナンスを怠ると故障のリスクが高まると言われています。
特に、ゴムや樹脂製部品の劣化が顕著で、当整備工場でもそのような修理依頼が頻繁に寄せられます。
このような劣化が起こりやすい背景には、ヨーロッパの気候を基準に設計・製造されている欧州車が、日本特有の高温多湿な環境に適応しきれていないことが考えられます。
高温多湿な環境では、ゴムや樹脂製部品に「加水分解」が起こりやすく、これが劣化を加速させる要因となっているという仮説が有力です。
例えば、エンジンオイル漏れや冷却水漏れ、ドライブシャフトブーツの破損などは、いずれもゴム製ガスケットやホースの劣化が原因で発生するトラブルです。
また、エアーサスペンションのベローズやエンジンマウント、サスペンションのアッパーマウントなども、樹脂やゴム部品の劣化によって性能が低下し、故障につながることが少なくありません。
このように、輸入車のメンテナンスでは、日本特有の気候条件を考慮し、ゴムや樹脂製部品の状態を定期的にチェックすることが重要です。
早期に劣化を発見し、適切に対処することで、重大な故障を未然に防ぐことができるでしょう。
BMWが故障しやすい部位と正規ディーラーでの修理費用
BMWは高性能でドライビングプレジャーを追求した車ですが、経年劣化や使用環境によって特定の故障が起こりやすい傾向があります。
特にゴムや樹脂製部品の劣化に起因するトラブルが多く見られます。
エンジンオイル漏れ
まず、エンジン周辺の故障として「エンジンオイル漏れ」が挙げられます。
これはガスケットの経年劣化が主な原因で、放置するとエンジン本体の故障や他の部品への悪影響を及ぼす可能性があります。
特にBMWのエンジンは精密な設計が施されているため、修理には専門的な技術が必要で、その分費用も高額になりがちです。
また、エンジンオイル漏れと同様に「冷却水漏れ」もゴム製ホースやシールの劣化によって発生し、ラジエーターなど水廻り周辺や配管で起こりやすいトラブルです。
水漏れの修理も、部品代や工賃が高く、特にBMWのような高級車では修理費用が10万円を超えるような高額修理になることも珍しくありません。
BMW正規ディーラーでの修理費用 | |
---|---|
おおよそ |
イグニッションコイルの不調
次に、点火系統の故障として「イグニッションコイル」の劣化がよく見られます。
イグニッションコイルは経年劣化や熱の影響で故障しやすく、1本が故障すると他のコイルも同様に劣化が進むため、まとめて交換が必要になることが多く、修理費用が高額になりがちです。
特に、BMWのイグニッションコイルは高品質な部品を使用しているため、交換費用が一般的な車種に比べて高く、修理費用が10万円を超える高額修理になることも珍しくありません。
また、イグニッションコイルの不調は「エンジンのミスファイア」を引き起こし、エンジンの不調や燃費の悪化につながります。
BMW正規ディーラーでの修理費用 | |
---|---|
おおよそ |
ドライブシャフトブーツの劣化
足廻り関連では、「ドライブシャフトブーツ」の劣化がよく見られる故障です。
ドライブシャフトブーツが破れると、内部のグリスが漏れ出し、最悪の場合ドライブシャフトが折れて走行不能になるだけでなく、車検不適合になったり、事故の原因にもなり得るため、早期の対応が不可欠です。
特に、ドライブシャフトの交換や修理には高額な費用がかかるため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
BMW正規ディーラーでの修理費用 | |
---|---|
おおよそ |
エアサス落ち
さらに、車体の振動や騒音に関連するトラブルとして「エンジンマウント切れ」や「サスペンションのアッパーマウント」の劣化が挙げられます。
これらの部品が劣化すると、乗り心地が悪化し、操縦安定性にも影響を及ぼします。
特に、エンジンマウントの交換には部品代だけでなく、作業工数がかかるため、修理費用が10万円を超えたりすることも珍しくありません。
また、「エアサス落ち」はエアサスペンションシステムの故障により車高が下がったままになるトラブルで、修理に高額な費用がかかることもあります。
エアサスペンションの修理や交換には、場合によっては100万円を超える費用が発生することもあり、所有者にとって大きな負担となることがあります。
BMW正規ディーラーでの修理費用 | |
---|---|
おおよそ |
カーナビのブラックアウト
最後に、電気系統のトラブルとして「カーナビのブラックアウト」や「SOSコール異常」などの警告メッセージ点灯も比較的多く報告されています。
カーナビのブラックアウトは地デジやバックカメラを後付けする際に使用する社外インターフェースの故障やヘッドユニットの故障によって発生します。
SOSコール異常は多くの場合、SOSコールユニットの駆動用に装着されているバッテリーの劣化により点灯しておりますが、なかにはユニット自体が故障していることもあります。
これらのトラブルは、走行に直接的な影響を与えない場合でも、快適性や利便性を大きく損なうため、早めの修理が望ましいです。
特に、BMWの電子部品や制御ユニットは高精度で複雑な構造をしているため、修理費用が高額になる傾向があります。
SOSコールのバッテリー交換は数万円程度で作業できますが、カーナビのブラックアウトの修理では場合によっては50万円程度かかることもあるため、トラブル発生時には予算面での準備も必要です。
BMW正規ディーラーでの修理費用 | |
---|---|
おおよそ |
BMWが故障しやすいと言われる主な要因と部位のまとめ
今回は、BMWで発生しやすい故障のポイントについてご紹介しました。
故障が疑われる場合、まずは故障部位を特定し、状況を正確に把握することが第一歩です。
自己判断での修理や放置は避け、早めに整備工場で診断を受けることをおすすめします。
特に、ドライブシャフトブーツの破損のように、見えない部分で気付きにくい故障でも、修理を怠るとグリスの漏れやドライブシャフトの損傷を招き、最悪の場合、交通事故につながる危険性もあります。
また、故障が進行すると修理費用が高額になるため、違和感を感じた時点で早めに対処することが経済的にも安全面でも重要です。
例えば、ドライブシャフトの交換が必要になると、部品代だけでなく工賃も含めて10万円以上の出費が発生することもあります。
さらに、BMWの電子制御システムやエンジン周りの故障は、専門的な技術と高価な純正部品が必要となるため、修理費用がさらに膨らむケースも少なくありません。
故障診断を通じて適切なアプローチを模索し、愛車の状態を常に良好に保つことが、長く安心してBMWを楽しむための鍵となります。
当整備工場は、BMW正規ディーラーで経験を積んだ整備士で構成されたBMW専門店です。
正規ディーラーよりもリーズナブルで、場合によっては正規ディーラーでは作業してくれないような部品をバラしてなどの特殊な修理も行っております。
また、BMWの高額修理が必要になった故障車の買取も実施しています。
ユーザーのあらゆる悩みに応えることのできるGNARLY automobileを是非ご活用ください。