この記事をご覧の方の中には、BMWのエアサスについて、知識を深めたい方もおられることだと思います。
今回ご紹介するエアスプリングはエアサスペンションシステムに用いられる部品で、空気を入れたり抜いたりすることで車高を調整し、安定した乗り心地を実現するための高級車にとって重要なパーツです。
交換時期は、一般的に交換時期は3年から5年を目安に1年毎の定期点検で確認し、異常がなければ問題ありません。
エアスプリングはゴム製のため、劣化するとエア漏れを引き起こし、エアコンプレッサーが故障してしまったり、車高が落ちてしまうなど乗り心地が悪くなってしまいます。
そこで今回は、BMWのエアスプリングについて、BMWのエアサスペンションシステムを用いて、寿命や交換時期、また費用について、元BMW整備士の視点から解説したいと思います。
記事の後半では、BMWにおすすめのエアサスペンションもご紹介させていただきますので、BMW整備の参考にしていただければ幸いです。
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BMWのエアサスペンションシステム
車のエアサスペンションシステムは、エアコンプレッサーから圧縮したエアを入れたり抜いたりすることで車高を調整するシステムのことです。
圧縮エアを活用し、ショックアブソーバーとエアスプリングからなるエアサスペンションを用いて車高を変化させられる仕組みになっています。
またBMWのエアサスペンションシステムでは、エアサスペンションシステムに異常が起これば警告灯が点灯し知らせてくれます。
しかし、エア漏れが少量である場合、警告灯が点灯しない場合もあるため注意が必要です。
エアスプリングが劣化していると前述のとおりエア漏れを引き起こし、エアコンプレッサーが故障してしまったり、車高が落ちてしまうなど乗り心地が悪くなります。
走行中に自動車の挙動がおかしくなると危険なため、警告灯が点灯したり、故障が発生した場合は直ぐに交換するようにしましょう。
BMWを長く乗り続けるためにもまずはエアスプリングの役割や寿命などについて詳しく知っておき、もしもの時にすぐに行動できるように準備しておきましょう。
BMWのエアサスペンションシステムの構成
車のサスペンションシステムは、次のような部品で構成されています。
- エアスプリング
- ショックアブソーバー(ダンパー)
- エアコンプレッサー/エアタンク
- バルブ
- 配線・配管
エアスプリングやショックアブソーバーをはじめ、圧縮したエアを送るエアコンプレッサーなどで構成されています。
そのため快適な乗り心地を支えるためにも、エアスプリングのベローズがしっかりした部品を選ぶ必要があります。
BMWのエアスプリングの寿命と交換時期
エアスプリングは、ゴム製のため、車高を上下させる運動に加えて外的要因である紫外線、水分、融雪剤として用いられる塩化カルシウムなどからダメージを受けて徐々に劣化をしていきます。
ゴムの劣化(硬化)が始まるとゴムの亀裂から徐々に内装の補強糸まで亀裂が進行していき、硬くなったエアスプリングは路面からのショックを吸収できないため亀裂が発生し、そこからエア漏れを引き起こします。
BMWのエアスプリングでは、エアサスペンションに異常が起これば警告灯が点灯し知らせてくれますが、一般的に交換時期は3年から5年を目安に1年毎の定期点検をおこなっておくと良いでしょう。
エアスプリングの劣化を放置していると最悪の場合、走行中にエア漏れを起こし、エアスプリング以外の部品も故障を起こしかねません。
例えば、エアコンプレッサーが故障してしまった場合、車が思うようにエアサスペンションをコントロールできなくなり、車の挙動が不安定になります。
したがって交通事故に至らないためにも定期点検はおこなうようにしましょう。
またエアスプリングを交換すると以下のようなメリットが得られます。
- ハンドリングの向上
- 乗り心地や騒音の改善
- エアスプリング以外の部品の故障予防ができる
エアスプリングの交換時期は使用状況や使用環境によって差があるので乗り心地が悪くなったと感じたら点検されることをおすすめします。
BMWのエアスプリングの交換方法
BMWのエアスプリングは一般的に1年毎の定期点検、3年から5年毎の交換を推奨しています。
そこでここからはBMWのエアスプリングの交換方法について簡単にご紹介します。
交換方法は車種によって多少の違いがあるため参考程度にご覧ください。
BMWの劣化したエアスプリングを専用の工具を使って取り外します。
取り外したBMWのエアスプリングをエアにより圧力をかけて単体テストをおこないます。
テストの結果、ベローズの劣化による亀裂からエア漏れが確認できたため、新しいエアスプリングに交換するべきと判断しました。
BMWの新しいエアスプリングを専用の工具を使って取り付けます。
BMWのエアスプリングを交換する場合は一つだけ交換するのではなく、リアであれば左右まとめてエアスプリングを交換するようにしてください。
今回、使用したBMWにおすすめのエアスプリング
BMWのエアスプリングには純正部品と同等の性能を持つOEM部品、または外品部品があります。
エアスプリングはメーカー保証のある純正部品がもっとも信頼できますが高額になります。
そこでBMWにおすすめのエアスプリングは純正部品と同等の性能を持つMIESSLER AUTOMOTIVE(メスラー オートモーティブ)のエアスプリングです。
メスラー オートモーティブのエアスプリングは、純正品のリペアパーツの仕様に基づき設計・テストを実施した最高品質のリペアパーツで、BMWのメーカー保証は付きませんが、同等の性能を持つため、その性能はBMWの純正部品と何ら変わりありません。
当整備工場でも実際に使用しましたが、メスラー オートモーティブのエアスプリングはBMWの純正部品の壊れやすいネジ穴が金属で仕上げてあるなど、ドイツ製ならではの丁寧な作りになっているので整備士の方には特におすすめです。
整備工場にBMWのエアサス(エアスプリング)の交換をお願いしたときの費用
今回はエアスプリングの解説と合わせて、BMWにおすすめのエアスプリングをご紹介しました。
エアスプリングはエアサスペンションシステムに用いられる部品で、空気を入れたり抜いたりすることで車高を調整し、安定した乗り心地を実現するための高級車にとって重要なパーツです。
エアスプリングはメーカー保証のある純正部品がもっとも信頼できますが、高額になるため、BMWの純正部品と同等の性能を持つMIESSLER AUTOMOTIVE(メスラー オートモーティブ)のエアスプリングがおすすめです。
また整備工場でエアスプリングを交換する際の費用は、工賃は片側で10,000円程度が相場です。
左右を交換する場合、エアスプリング代(1本50,000円と想定)と工賃で60,000円程度になります。
ただし、お店や車種によって工賃は変わるため、不安な方は事前に確認されるのがよろしいでしょう。
BMWのエアスプリングでは、エアサスペンションに異常が起これば警告灯が点灯し知らせてくれますが、一般的に交換時期は3年から5年を目安に1年毎の定期点検をおこなっておくと良いでしょう。
エアスプリングの劣化を放置していると最悪の場合、走行中にエア漏れを起こし、エアスプリング以外の部品も故障を起こしかねないため、定期的な点検をおすすめします。