この記事をご覧の方の中には、BMWのスパークプラグについて、知識を深めたい方もおられることだと思います。
スパークプラグはガソリンを燃焼させるために着火の役割を果たす重要なパーツです。
スパークプラグの劣化が始まるとエンジンの加速や燃費に影響が出たり、スパークプラグのトラブルでエンジンがかかりにくくなります。
そこで今回は、BMWのスパーククラブに関して、トラブルの原因やスパークプラグの寿命から交換時期まで、BMWのエンジンシステムを用いて元BMW整備士がやさしく解説していきたいと思います。
記事の後半では、BMWにおすすめのスパークプラグもご紹介させていただきますので、BMW整備の参考にしていただければ幸いです。



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BMWのエンジンシステム



BMWは様々なタイプのエンジンを搭載しています。
一般的には、BMWは4気筒、6気筒、8気筒のガソリンエンジンと、4気筒、6気筒のディーゼルエンジンを搭載しています。
ガソリン車のエンジンは、燃料であるガソリンを爆発させることで動きますが、スパークプラグはそのガソリンを着火させる役割を担っているパーツです。
ガソリン車のエンジンは、ガソリンと空気を混ぜた混合気が爆発することで動きますが、混合気自体が自己着火する事はないため、スパークプラグが火花を飛ばしガソリンと混合気を爆発させエンジンを動かすのです。
またBMWのエンジンシステムでは、エンジンシステムに異常が起これば警告灯が点灯し知らせてくれます。
スパークプラグの劣化が始まると前述のとおり加速や燃費に影響が出たり、スパークプラグのトラブルでエンジン不調が発生したりします。
交通事故の原因になってしまう危険性もあるため、必ず定期的な点検をし、劣化している場合はすぐに交換するようにしましょう。




BMWを長く乗り続けるためにもまずはスパーククラブの役割や寿命などについて詳しく知っておき、もしもの時にすぐに行動できるように準備しておきましょう。



BMWのエンジンシステムの構成とスパークプラグの役割
BMWのエンジン内は4つのSTEPでエンジンを動かしていますが、スパークプラグはSTEP2の「点火」の役割を担っています。
混合気の吸入
混合気の圧縮・点火
燃料ガスの排気
爆発・膨張
車のエンジンはよく「車の心臓」と言われますが、混合気に点火するスパークプラグは「エンジンの中の心臓」と言えるでしょう。
したがって、車のエンジンを効率よく動かすためには、スパークプラグが正常な状態を保っていることが重要だと言えます。
BMWのスパークプラグの寿命と交換時期



BMWのスパークプラグは、1分間に何千回も点火作業を行っているため、常に負荷がかかっています。
そのためスパークプラグの劣化が始まると火花の飛びが悪くなり、点火しづらくなります。
因みにBMWの純正スパークプラグはロングライフのため、通常のスパークプラグの倍程度の耐久性があります。
交換時期は走行距離が目安とされており、50,000kmぐらいとされています。
スパークプラグの劣化が始まるとエンジンの加速や燃費に影響が出てしまったり、最悪の場合、エンジン不調が発生してしまうこともあるため、定期的な点検されることをおすすめします。
またスパークプラグを交換すると以下のようなメリットが得られます。
- エンジンの始動が早くなる
- アイドリングの回転数が安定する
- 車の発進がスムーズになる




スパークプラグの交換時期は使用状況や使用環境によって差があるのでエンジンのかかりが悪くなったと感じたら早めに点検されることをおすすめします。
BMWのスパークプラグの点検について



BMWのスパークプラグの交換時期は、50,000kmと前述しましたがこれはあくまで目安です。
スパークプラグの劣化は、実際にスパークプラグを取り外し目視で確認する必要があります。
上記の交換時期の目安もしくはエンジンの始動が悪くなったと感じたらスパークプラグの状態を目視で確認します。
電極の先端が丸く消耗していたり、オイルやカーボンなどの汚れが付着している場合は劣化が考えられるためすぐに取り換えるようにしましょう。
忙しくて定期点検ができない方は車検時にスパークプラグの状態を確認、点検してもらうのがおすすめです。
BMWのスパークプラグはエンジンの中にありますが、DIYを得意とされている方であれば比較的、簡単に取り出すことができます。
BMWのスパークプラグの交換方法
BMWのスパークプラグの交換時期は、交換時期の目安である50,000km毎にメンテナンスされるか、車のエンジンのかかりが悪くなった際に交換されることを推奨しています。
そこでここからはBMWのスパークプラグの交換方法について解説します。




交換方法は車種によって多少の違いがあるため参考程度にご覧ください。



BMWのスパークプラグを取り換える場合はプラグレンチを用意します。
一般的にスパークプラグには16mmと22mmのものがありますが、今回取り換えたBMWのスパークプラグは14mmと車種によってまちまちです。
したがって、スパークプラグを交換される場合は、自分の車の車体番号に適合するスパークプラグをビーマーキャットなどで調べてから購入する必要があります。
プラグレンチ以外にもマイナスドライバーやラチェットレンチ、そしてトルクレンチも使用します。



まずはマイナスドライバーなどを使って留め具を外し、エンジンカバーを外します。
イグニッションコイル付近の汚れを取り除き、きれいになったらイグニッションコイルを垂直に引っ張り上げ取り外します。
イグニッションコイルを取り外すと、奥にスパークプラグが見えるのでプラグホールにプラグレンチを入れ、しっかりとはめ込んだことを確認したら、ラチェットレンチを使用して回していき、スパークプラグをゆるめ取り外します。



新しいスパークプラグをプラグレンチにセットしたらプラグホールに入れます。
そしてトルクレンチを使用して規定トルクでしっかりと締め付け、最後にイグニッションコイルを元に戻して作業は完了です。
注意点として締めすぎるとエンジンを壊してしまうため、規定トルクはしっかり守りましょう。




スパークプラグを交換する場合は一つだけ交換するのではなく、まとめてすべてのスパークプラグを交換するようにしてください。
BMWにおすすめのBOSCH(ボッシュ)のスパークプラグ



スパークプラグの種類には以下のようなものがあります。
- レジスタープラグ
スパークプラグにレジスター(セラミックの抵抗体)を内蔵したプラグで、スパークさせる電極にニッケル合金を使用しており、一般的なスパークプラグです。 - 白金プラグ
スパークさせる電極に白金チップを使用しており、一般的なスパークプラグより耐久性に優れているのが特長です。 - イリジウムプラグ
スパークさせる電極にイリジウムを使用しており、白金プラグより耐久性に優れている上、電極を細く製造することができるため、スパーク性能が高いのが特長です。
スパークプラグは性能が上がるほど高価になりますが、BMWにおすすめのスパークプラグは何といってもスパーク性能の高いイリジウムプラグです。
電力をより一点集中できるので、白金プラグ以上に強力かつ確実なスパークを実現できるため燃焼効率も良く、走る喜びを存分に感じることのできる最良のスパークプラグと言えるでしょう。
またBMWのスパークプラグには純正部品と同等の性能を持つ外品部品があります。
スパークプラグはメーカー保証のある純正部品がもっとも信頼できますが高額になります。
そこでBMWにおすすめのスパークプラグは純正品と同等の性能を持つBOSCH(ボッシュ)のスパークプラグです。




当整備工場でも安心して使用できるメーカーです。



BMWにおすすめのスパークプラグの寿命や交換時期・費用の解説のまとめ



今回はスパーククラブの解説と合わせて、BMWにおすすめのスパークプラグをご紹介しました。
スパークプラグはガソリンを燃焼させるために着火の役割を果たす重要なパーツです。
スパークプラグはメーカー保証のある純正部品がもっとも信頼できますが、高額になるため、BMWの純正品と同等の性能を持つBOSCH(ボッシュ)のスパークプラグがおすすめです。
また整備工場でスパークプラグを交換する際の費用は、工賃は1気筒あたり1,000円程度が相場です。
4気筒の車の場合、スパークプラグ(イリジウムプラグ)代(1本3,000円と想定)と工賃で16,000円程度になります。
ただし、お店や車種によって工賃は変わるため、不安な方は事前に確認されるのがよろしいでしょう。
BMWのエンジンシステムでは、エンジンシステムに異常が起これば警告灯が点灯し知らせてくれますが、BMWのスパークプラグの寿命は、一般的に走行距離の50,000kmぐらいとされています。
スパークプラグの劣化が始まるとエンジンの加速や燃費に影響が出てしまったり、最悪の場合、エンジン不調が発生してしまうこともあります。
スパークプラグの劣化が始まるとエンジンの加速や燃費に影響が出たり、スパークプラグのトラブルでエンジンがかかりにくくなります。
交通事故の原因になってしまう危険性もあるため、必ず定期的な点検をし、劣化している場合はすぐに交換するようにしましょう。


