BMW 3シリーズ F31 320dのエンジンからオイル漏れと焦げた匂いが発生する原因は、シリンダーヘッドカバーの亀裂です。
シリンダーヘッドカバーは樹脂製のため、熱サイクルによる劣化で亀裂が生じやすく、オイル漏れの主要因となります。
詳細な診断により亀裂箇所を特定し、MAHLE製高品質シリンダーヘッドカバーへの交換修理を実施することで、完全な密封性能を回復できます。
実際の修理事例では、診断から交換作業までの流れと費用について詳しくご紹介いたします。
同様のオイル漏れトラブルでお困りの方への参考事例となれば幸いです。
Yusuke Yotsuda
この記事を書いたスタッフ
GNARLY automobile(ナーリー オートモービル)のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます!私はこの大好きなBMW/MINIの整備を通じて、お車のサポートは勿論、お客様とより良いお付き合いをさせて頂ければと思っております。その様な関係を築ける様、精一杯のサービスをご提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。
BMWグループ認定 保有資格
今回、整備をするBMW 3シリーズ F31 320d
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 車種 | BMW 3シリーズ F31 320d |
| 主な症状 | エンジンからのオイル漏れ・焦げた匂い |
| 使用部品 | シリンダーヘッドカバー(MAHLE製) |
| 部品耐用年数(km数) | 5〜10万キロ |
| 車検への影響 | オイル漏れが多量の場合は検査不適合 |
修理の概要
目次
オイル漏れの症状と診断および修理作業
STEP
症状:エンジンからのオイル漏れと焦げた匂いの発生
お客様のBMW 3シリーズでは、エンジンルームからの焦げた匂いと明確なオイル漏れが発生していました。
詳細なヒアリングにより、段階的に進行する以下の症状を確認いたします。
- エンジン始動後の異臭 – オイルが焦げる不快な匂いが車内に侵入
- 駐車場でのオイル汚れ – 停車箇所にオイルの染みが付着
- オイル消費量の増加 – 通常より短いスパンでの補充が必要
- オイル量警告灯 – 点灯頻度の増加
症状はシリンダーヘッドカバーの劣化による密封機能の低下を示すサインです。
放置すると環境汚染や潤滑不良による重大なエンジン損傷のリスクがあります。
STEP
診断:シリンダーヘッドカバーの亀裂診断と漏れ箇所の特定
BMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバーを交換する作業風景
ヘッドカバーを取り外したエンジンの様子
診断の結果、シリンダーヘッドカバーの複数箇所に明確な亀裂が確認されました。
樹脂製のヘッドカバーは熱サイクルにより劣化し、密封機能を失った状態でした。
- 詳細ヒアリング – 症状の発生タイミングと状況確認
- エンジンルーム目視点検 – オイル漏れ箇所の特定
- ヘッドカバー取り外し検査 – 亀裂と劣化状況の詳細確認
検査により、長年の熱による樹脂劣化が進行し、本来の密封機能を全く果たせない状態であることが判明しました。
診断結果により、シリンダーヘッドカバーの交換が必要であることが確定いたしました。
STEP
修理:MAHLE(マーレ)製 高品質シリンダーヘッドカバーへの交換作業
MAHLE(マーレ)製のシリンダーヘッドカバー
新しいヘッドカバーを取り付ける様子
診断結果を踏まえ、MAHLE製高品質シリンダーヘッドカバーによる交換修理を実施しました。
MAHLEはBMW純正部品製造メーカーで、優れた耐熱性を持つ特殊樹脂材料を使用しています。
- 関連部品取り外し – インジェクターやデリバリーパイプの慎重な作業
- 古いヘッドカバー取り外し – 専用工具による適切な作業
- ガスケット面清掃 – 残存ガスケットの完全除去
- 新品ヘッドカバー取り付け – 規定トルクでの確実な固定
交換部品はOEM部品でBMW純正品と遜色がなく、長期的な信頼性を提供します。
作業完了後の試運転では、オイル漏れと焦げた匂いが完全に解消され、本来の快適な運転環境が復活いたしました。
シリンダーヘッドカバー交換の費用とオイル漏れを防ぐ予防対策
テスターによるディフェクトメモリーのリセット
| GNARLY automobile | 正規ディーラー |
|---|
| 価格 | 約125,000円 | 約150,000円 |
| 納期 | 約3営業日 | 約7営業日 |
工賃を含む総費用
今回のシリンダーヘッドカバー交換修理により、お客様が長期間悩まされていたオイル漏れと焦げた匂いを完全に解決いたしました。
BMW 3シリーズ F31のシリンダーヘッドカバーは樹脂製のため、熱による劣化が避けられませんが、適切な予防メンテナンスにより故障リスクを低減できます。
早期発見・早期修理により、BMW 3シリーズ本来の優れたエンジン性能と信頼性を維持できるでしょう。
- 定期点検は、年1回または走行距離約10,000kmごとに実施する
- エンジンルームからオイルの焦げた匂いがしたら、すぐに専門点検を受ける
- 駐車場にオイルの染みを発見したら、早急に診断を依頼する
- 交換時期の目安は5〜10万キロですが、使用環境により個体差があります
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