この記事をご覧の多くの方がBMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバー交換に関心を持たれていることだと思います。
本記事では、BMW・MINI認定テクニシャンによるBMW・MINIの特徴、作業の流れ、さらにはBMW正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説しています。
整備士の皆様や、シリンダーヘッドカバー交換を検討中のユーザーの皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。
BMW 3シリーズ F31 320dの特徴
BMW 3シリーズ F31 320dは、エレガントなデザインと高い走行性能を兼ね備えたプレミアムワゴンです。
2.0リットル直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、後輪駆動(FR)を採用しているため、安定したハンドリングと快適な乗り心地を提供します。
また、広い荷室と高品質なインテリアが特徴で、長距離ドライブや日常の使用においても優れた実用性を発揮します。
最新の安全技術と先進的なインフォテインメントシステムも装備されており、ドライバーと乗員の快適性と安全性を確保したモデルです。
近年のエンジンのシリンダーヘッドカバーは樹脂製が多く、使用年数もしくは走行距離に応じて劣化していきます。大体50,000~100,000kmぐらいでひび割れてくるものが多いですが、BMW 3シリーズ F31 320dもおおよそ同じくらいで劣化しております。
また、BMWのエンジンは、異なるモデルでも同じエンジンが多いため、整備士は多くの特別な工具や部品を持つ必要がなく、効率的に作業を行うことができます。
したがって、エンジンが同じであればシリンダーヘッドカバーも同じ部品を使用していることが多いので、モデルによって多少工賃は異なりますが修理費用は似た金額になることが多いです。
MAHLE(マーレ)製シリンダーヘッドカバーの種類と性能
BMWの純正ヘッドカバーは、主にMAHLE(マーレ)製が使用されています。
樹脂製のヘッドカバーは熱による歪みやヒビが発生しやすいため、耐久性の高いものを選ぶことが重要です。
MAHLE製のシリンダーヘッドカバーは、BMWのOEM部品として高度な熱可塑性材料を使用しており、エンジンの作動音や漏れに対する厳しい要求を満たすために設計されています。
BMW正規ディーラーと同じ品質で整備をされたい方は、MAHLE製のシリンダーヘッドカバーがおすすめです。
シリンダーヘッドカバーを交換する際に必要な工具
BMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバーを交換するには、以下の工具が必要です。
工具は有名メーカーのものがお勧めですが、特にこだわりのない方であればAmazonや楽天などといったECサイトで各工具名で検索して購入されても良いでしょう。
BMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバー交換の流れ
事前準備
安全のため、バッテリーのマイナス端子を外します。
インジェクターを取り外す
エンジンカバーを取り外すとインジェクターや燃料のデリバリーパイプなどの位置が確認できるので、取り外しましょう。
古いシリンダーヘッドカバーを取り外す
続いて、シリンダーヘッドカバーのボルトを外し、古いカバーを取り外します。
もしガスケットなどがシリンダーヘッドに付着している場合、ガスケットスクレーパーを使って、残っている古いガスケットをきれいに取り除きます。
新しいヘッドカバーを取り付けインジェクターなどを取り付ける
STEP3で取り外したインジェクターとインテークマニホールドを取り付けます。
エンジンカバーを取り付け、バッテリーを接続する
最後にエンジンカバーを元に戻し、バッテリーのマイナス端子を再接続したら作業は完了です。
オイル漏れの確認とテスト走行
作業が完了したら、エンジンを始動し、オイル漏れがないか確認します。
その後テスター等によりディフェクトメモリーをリセットします。
エンジンを始動し燃料漏れや廃棄漏れがないことを確認し、警告灯がリセットされていること、そしてテスト走行で異常がなければ作業は完了です。
BMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバー交換の流れのまとめと費用比較
BMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバー交換は慣れている整備士であれば3~5時間程度で交換できる少し難易度が高めな作業です。
ですので、経験が浅かったりDIYに自信のない方は、無理せず専門の整備工場に依頼することをおすすめします。
最後に下記にBMW正規ディーラーと一般の整備工場で交換された際の費用比較を表にしています。
BMW 3シリーズ F31 320dのシリンダーヘッドカバーを交換する際の目安にしていただければ幸いです。