この記事をご覧の多くの方がMINI R56 COOPER Sのエンジンマウント交換に関心を持たれていることだと思います。
本記事では、BMW・MINI認定テクニシャンによるBMW・MINIの特徴、作業の流れ、さらにはMINI正規ディーラーに依頼した場合の費用との比較を詳しく解説しています。
整備士の皆様や、エンジンマウント交換を検討中のユーザーの皆様にとって、この情報がお役に立てば幸いです。
MINI R56 COOPER Sの特徴
MINI R56 COOPER Sは、高性能なエンジンとスムーズなドライブフィールを保つために、MINI専用に設計されたエンジンマウントが装備されています。
一般的にはエンジンマウントの交換時期は50,000~100,000kmとされていますが、MINI R56 COOPER Sもおおよそ同じ時期での交換が必要です。
また、MINIのエンジンマウントは、MINIの異なるモデル間での互換性が高いため、整備士は多くの特別な工具や部品を持つ必要がなく、効率的に作業を行うことができます。
したがって、異なるモデルと比較しても工賃に大きな差はないので、R56 COOPER Sも他のモデルと大差のない費用で交換することが可能です。
Febiエンジンマウントの種類と性能
MINIの純正エンジンマウントは、LEMFORDER(レムフォルダ)などのブランドが有名ですが、今回はサスペンションで有名なBilsteinのグループ会社で優良社外品ブランドのFebiのエンジンマウントを使用して修理致しました。
今までMINI正規ディーラーで整備をされていて乗り心地を変えたくない方は、LEMFORDER製のエンジンマウントを選ばれると純正部品と同等の性能を手に入れることができますが、Febiでも十分に信頼性は確保できます。
Febiは、高品質な材料と厳格な品質管理を採用しており、多くの自動車メーカー用のスペアパーツを生産してアフターマーケットに提供しているOE適合品質の部品メーカーでおすすめです。
エンジンマウントを交換する際に必要な工具
MINI R56 COOPER Sのエンジンマウントを交換するには、以下の工具が必要です。
工具は有名メーカーのものがお勧めですが、特にこだわりのない方であればAmazonや楽天などといったECサイトで各工具名で検索して購入されても良いでしょう。
MINI R56 COOPER Sのエンジンマウント交換の流れ
事前準備
事前準備として、マウントが取り外しやすいようにヘッドライトを取り外します。
車をリフトアップし、エンジンジャッキを設置する
作業スペースを確保するために、車をリフトアップし、ジャッキスタンドで車体を安定させます。
エンジンマウントを取り外すために、エンジンジャッキでエンジンを持ち上げておきます。
古いエンジンマウントを取り外す
エンジンマウントを固定しているボルトをレンチで緩め、取り外します。
そして、エンジンジャッキでエンジンを軽く持ち上げ、隙間を作った状態で、古いエンジンマウントを取り外します。
新しいエンジンマウントを取り付ける
古いエンジンマウントを取り外した逆の手順で新しいエンジンマウントを設置し、トルクレンチを使用してボルトを規定のトルク(68Nm)で締め付けます。
車体の確認とテスト走行
エンジンジャッキを取り外し、車をリフトアップした逆の手順で元の位置に戻します。
そして、ヘッドライトをマーキングしていた位置に取り付け、コネクターを接続します。
最後にエンジンを始動し、車をゆっくり走らせ、異音や振動がないかを確認し、問題がなければ、必要に応じてテスター故障コードを削除して作業は完了です。
MINI R56 COOPER Sのエンジンマウント交換の流れのまとめと費用比較
MINI R56 COOPER Sのエンジンマウント交換は、リフトアップしたり、エンジンを持ち上げたりと専用工具がないと作業ができません。
それに加え、MINIのエンジンは国産車と比較しても複雑な作りをしているため、DIYはもちろんのこと、輸入車を扱っておられる整備工場に依頼されることをおすすめします。
最後に下記にMINI正規ディーラーと一般の整備工場で交換された際の費用比較を表にしています。
MINI R56 COOPER Sのエンジンマウントを交換する際の目安にしていただければ幸いです。