この記事をご覧の方は、MINI(ミニ)クーパーの足元からのゴトゴト音などの異音やフロントロアアームブッシュの交換について調べられている方が多いことかと思います。
フロントロアアームブッシュの正式名称はウィッシュボーンブラケットのブッシュといい、今回のMINI(ミニ)クーパーのハンドルが取られる症状や足元からの異音が発生する原因の一つと考えられます。
そこで今回は、MINI(ミニ)クーパーのハンドルが取られたり、足元から異音が発生する症状についてその整備事例をご紹介させていただきます。
MINI(ミニ)クーパーの異音やハンドルが取られる症状に悩まされている方の参考になれば幸いです。
MINI(ミニ)クーパーS R53のフロントロアアームブッシュの交換
今回ご依頼いただいたお客様は、ユーザー車検を受ける際に、検査ラインでフロントロアアームブッシュが切れていることが発覚し、検査不適合となったため、駆け込みでご依頼いただきました。
フロントロアアームブッシュが切れると道路の僅かな轍にハンドルを取られることがあったり、足回りから異音が聞こえることがあり、前述の通り、車検の検査にも不適合になってしまいます。
POWERFLEX(パワーフレックス)製のウレタンブッシュの特徴
今回、使用するフロントロアアームブッシュは、POWERFLEX(パワーフレックス)製のウレタンブッシュとなります。
普段であればSWAG(スワッグ)製のOEMパーツを使用するのですが、今回のお客様はグレードアップしたいとのご要望からこちらの部品をご提案させていただきました。
POWERFLEX(パワーフレックス)製のウレタンブッシュは、足回りがスムーズに動き、ダイレクトなハンドリングが体感できます。
下記にPOWERFLEX(パワーフレックス)製のウレタンブッシュの特徴をまとめさせていただきました。
SWAG(スワッグ)製のOEMパーツより、若干、値が張りますが私たちもおすすめできるアップグレードパーツです。
MINI(ミニ)クーパーS R53のフロントロアアームブッシュ交換の作業工程
作業工程は、まず劣化したMINI(ミニ)クーパーS R53のフロントロアアームブッシュを取り外します。
MINI(ミニ)クーパーS R53のフロントロアアームブッシュは、フロントアクスルとボディーに挟まれる様に配置されている上にフロントアクスルに直接ボルト留めされているため、フロントアクスルを下す必要があります。
フロントアクスルを下すまでにもフロントバンパーを取り外したり、ステアリングとステアリングラックを切り離す必要があったりとかなり大掛かりな作業になります。
MINI(ミニ)クーパーS R53のフロントロアアームブッシュの取り外しが無事に完了すると新しいPOWERFLEX(パワーフレックス)製のウレタンブッシュに油圧プレスで圧入し打ち替えます。
最後に フロントロアアームブッシュを取り付けて作業は完了となります。
MINI クーパーS R53のハンドルが取られる・足元から異音がする際は、フロントロアアームブッシュの交換で修理
今回は、MINI(ミニ)クーパーのハンドルが取られたり、足元から異音が発生する症状についてその整備事例をご紹介させていただきました。
従来のMINI(ミニ)クーパーS R53の純正ブッシュは柔らかいゴム製の為、剛性感がなく、荷重が掛かると上下左右に潰れやすく、ブッシュが傷むとアーム類が想定外の動きを見せ、挙動が落ち着かなくなります。
フロントロアアームブッシュが切れると車検も検査不適合になる上に、道路の僅かな轍にハンドルを取られる恐れがあります。
フロントロアアームブッシュの交換時期はおおよそ3〜5万キロが目安となります。
乗車時にハンドリングに違和感があったり、足回りからゴトゴト音が聞こえた場合は、なるべく早く点検をされることをおすすめします。